【監督】ロン・ハワード
【出演】カート・ラッセル/ウィリアム・ボールドウィン/ドナルド・サザーランド/ロバート・デ・ニーロ/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】シカゴの消防署の物語。バックドラフトという逆延焼現象を描いた内容で、炎の恐ろしさと、その火災の事件性を追った作品。
映画自体は徹頭徹尾、テーマをぶさらずにエンタテイメントとして結実している名作
・監督のロン・ハワードは、当初は俳優として活躍していましたが、1977年の『バニシングIN TURBO』で監督デビュー以降、映画製作側として活動することが多くなり、2001年『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞監督賞を受賞をしています。
・主演のカート・ラッセルは、TV番組として俳優w後、一時期野球選手に天皇しましたが、テレビ映画『ザ・シンガー』で評価を得て以来、俳優として活躍しています。
・物語は、消防署に勤務する二人の兄弟とその周辺を取り巻く事件を解明するストーリーです。
・なんと言っても素晴らしいのは、炎の美しさとまるで生き物のようにうごめく様がこの映画の一番の見どころです。
・ドアの隙間からチラッと覗く炎、酸素と燃えるものを探してさまざまなものに延焼していく様、そして、ロバートデニーロ演じる調査官が炎についての講釈を説明するときの様など、生き物のような動きを見せる炎が印象的です。
・また、アメリカの消防士と日本の消防士はかなり違いがあり、日本は火の元を消火するために放水を主としたことをしますが、アメリカの消防士は延焼を防ぐために燃えるものを壊します。
・だからこそオノを持ち現場に向かうようになっています。
・日本では消防士はオノは持たないです。
・そんな消火作業の違いから、アメリカの消防士は、どちらかというと命を張って現場に出場する屈強な隊員として描かれています。
・そんな屈強な消防士を演じるカートラッセルには風貌的にピッタリなハマり役とも言えます。
・対するアレックボールドウィンは、理知的な印象もあり、火災後の原因調査員としてこれもハマり役とも言えます。
・ストーリーの背後には連続放火の犯人との対決という要素もあり、この辺りのシナリオの綿密さは非常によくできています。
・また、エンタテイメント性も考慮されているので、映画としての全方位的な守備範囲もあり、完成度の高い作品となっています。
・ユニバーサルスタジオジャパンのアトラクションも、開演以来、撤去されずに未だに稼働しているのは、作品としての完成度と表現として卓越しているからこそ、続いていることになります。
・なお、USJのこのアトラクションは非常にオススメです。
・映画自体は徹頭徹尾、テーマをぶさらずにエンタテイメントとして結実している名作です。
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