【日本映画】「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】息子であることを隠し、ゲーム好きの父親とオンラインゲーム ファイナルファンタジーXIVをプレイし、親子の交流を描いた作品。

複雑な物語ではないのと、オンラインゲームを知らなくとも楽しめる映画

野口照夫監督は、TVドラマ等でさまざまな作品に関わり、本作のTV版にも関わっています。

坂口健太郎は、『MEN’S NON-NO』でモデルとして活躍後、役者としても活動をし、TVドラマや映画など多くの作品に出演しています。

吉田鋼太郎は、劇団出身の役者で、TVドラマや映画にも数多く出演したベテランです。

本作は、ブログ「一撃確殺 SS日記」のコンテンツが原作となっており実話になります。

ブログは累計400万ヒットをするほどの人気となり、その後、書籍化やドラマ化がされ、映画化としても制作されました。

TVドラマは、2017年に放送されたもので、今回は出演者を一新して映画化となっています。

出演者については、2018年に急逝したの役を吉田鋼太郎が演じています。

物語は、オンラインゲームを通じて、親子の交流を描いており、物語はゲーム内の世界エオルゼアの中での話も出てきます。

顔も性別もわからないからこそ、言葉と気持ちだけで展開されるところであり、インターネットのなかった時代では実現できなかった世界観でもあります。

また、ゲーム内の世界で一緒に戦っていくことで生まれる絆も出てきます。

その仮想現実な世界と現実の世界での対比で、物語の面白さが出てきます。

お父さんが、なぜ仕事を辞め、なぜ心通わせ方が不器用になったのかが、わかり始めるとともに、息子も実生活の中での悩みや迷いをお父さんが導くようなところもあります。

個人的には、吉田鋼太郎がお父さんだけに「おっさんずラブ」の黒澤武蔵を思わせてしまうようなところもあります。

そのため、会社を辞めた理由も、そういうことが原因なのかと思ってしまうようなミスリーディングもしてしまいます。

実際にはとんでもなくわかりやすいストーリーなので、何も深読みをせず観た方が良いと思います。

息子側も、会社での生活があり、特に主人公のことが気になっている子との会話で、聞いている人が誤解を受けるような会話はコントのようなところもあり、面白いです。

オンラインゲームのグラフィックとゲーム画面の進化もひと昔のゲームとは異なり、ゲームにハマってしまう人の気持ちもよくわかります。

複雑な物語ではないのと、オンラインゲームを知らなくとも楽しめる映画です。

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