【監督】石川淳一
【脚本】古沢良太
【出演】新垣結衣/瑛太/ 広末涼子/ 瀬戸康史
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 多満子は、天才卓球少女として母親の元、卓球一筋だったが、母親の死後、卓球の世界を去り、普通の人生を歩む。就職をして恋人もできたが、とあるきっかけで失恋。田舎に戻り、地元で赤字経営の卓球クラブの再建に取り組むこととなる。
「ながら観」をする程度で充分な映画ですので、肩肘張らずに見られる作品
脚本は「リーガル・ハイ」「デート」「キサラギ」などの古沢良太。期待は充分です。
配役も、新垣結衣と瑛太という見た目にもキャッチーである程度安心して観られます。
物語は、卓球少女がダブルス(男女混合「ミックス」)で卓球を主軸に挫折と成功を描いた内容です。
古沢良太の脚本は、小ネタや伏線の散りばめ方が秀逸で、人気の高い脚本家ですが、この作品はそこまで周到な伏線はなく、ちょっと物足りなさはあります。
ちなみに卓球には暗黙のルールがあるようで、このあたりは妙に守られていませんが、まあ、映画なのでよし。
暗黙のルールとはこんなの。「完勝はしない(スコンク勝ちはしない)」「エッジやネットインは喜んではいけない」「相手のサーブミスは喜ばない」「挑発行為は禁止」「相手のよそ見中の時にプレイを開始しない」「汗のついた手でサーブしない」などなどです。要は姑息なことをしてはいけないということです。
主人公以外にも様々なキャラクターが描かれるわけですが、意外と中華料理屋の店員に蒼井優がいたり、警察官選手に吉田鋼太郎、道場破りの際の中学生に鈴木福、などなど脇役でいろいろな人が出演しています。
実際の卓球選手も出演しており、伊藤美誠、石川佳純など著名な選手やシレッと登場しています。
卓球の試合のシーンが多いので、あまりセリフはありませんが、男女ペアと言うところもあり、あまりスタイリッシュな感じはありません。このあたりは映画「ピンポン」の方が見ていて気持ちが良いです。
といっても、そもそも描いている主題が異なるので、「ピンポン」と比較しても仕方のないところもあります。
気楽に、「ながら観」をする程度で充分な映画ですので、肩肘張らずに見られる作品です。