作品紹介
【監督】山嵜晋平
【出演】斉藤陽一郎/秋谷百音/兵頭功海/永岡佑/片岡礼子/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 竹中時雄は、脚本家の男性。妻 まどかとの関係も冷え切っており、そんな中、時雄の作品の大ファンという脚本家志望の横山芳美が現れる。

そもそも、時雄自身の自業自得感もあり
山嵜晋平監督は、2012年「骨の奥」で映画監督デビューをし、テレビの時代劇やミュージックビデオなどを制作しています。プロデューサーとしても作品に関わることがある監督です。
斉藤陽一郎は、1994年「YOUNG & FINE」で主役に抜擢され、1996年「Helpless」で映画デビューをしています。非常に多くの映画に出演しており、テレビドラマでも多くの作品に出演をしています。名バイプレイヤーとして個性のある俳優です。
物語は、脚本家の主人公が、漠然とした日々を送っていくさなかに、主人公の脚本のファンである脚本家志望の女性が現れたことで、主人公の生活が変わっていくストーリーです。
序盤から、脚本を書いている時雄が描かれ、日々悶々としている姿が描かれます。
本作は、1907年に発表された田山花袋の小説が原案となっており、時代を現代に置き換えていることで、多少設定が異なっています。日本文学史での私小説の分野では原点とも言える作品でもあります。
主人公視点の内容でもあり、時雄の過去の栄光だけをみて弟子として上京してくる芳美に、脚本の書き方を教えていくのですが、自分の才能を認めてくれるところで、徐々に気分が良くなってくるのはわかります。
とはいえ、時雄自身もいまいちパッとしない脚本家でもあり、弟子としてやってきた芳美に徐々に妙な感情を抱いていく展開です。
時雄のなんとも言えないどうしようもないところは、主人公に感情移入してしまうと、なんとなく、虚しく感じます。
芳美とまどかに翻弄されているような感じもありますが、そもそも、時雄自身の自業自得感もあり、空回りしているところのオチとして、最後のタイトルが妙に小気味いい感じもします。
予告編
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