作品紹介
【監督】武内英樹
【出演】二階堂ふみ/gackt/伊勢谷友介/ブラザートム/麻生久美子/島崎遥香/成田凌/片岡愛之助/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 麻実麗は、埼玉解放戦線で自由を勝ち取り、「日本埼玉化計画」を押し進める。そこで、越谷に海を作るために和歌山へ白浜の砂を取りに行く。
サブスクで観る
コスプレキャラ演技をしていますので、サクッとそのノリに乗っておけばよいです
武内英樹監督は、TVドラマの演出家として1996年「みにくいアヒルの子」でデビュー、その後、TVドラマから派生した映画製作にも関わり、映画やテレビなどで作品を作っている監督です。
原作の魔夜峰央は、高校時代から漫画を描き始め、1973年『見知らぬ訪問者』で漫画家デビューをしています。「パタリロ」が代表作でもあり、マンガにとどまらず、多々作品を手掛けています。
二階堂ふみは、幼い頃より映画に影響を受け、俳優を志します。12歳でグラビアデビューをし、2007年「受験の神様」で女優デビュー、その後TVやドラマ、バラエティと多彩な才能を発揮しています。
GACKTは、3歳からピアノを習い、音楽家を志し、1995年からMALICE MIZERの2代目ボーカルとして活躍しています。その後、MALICE MIZERを脱退し、ソロアーティストとして活動する傍ら、役者としてもデビューし、大河ドラマ「風林火山」で上杉謙信役を演じるなど、多彩な活動をしています。
物語は、架空の日本で、埼玉を国と見立て、各地と争いながら、さいたまの地位を勝ち取っていく物語です。
序盤から、前作のあらすじを説明し、そこから3ヶ月後の話となります。なお、原作者の魔夜峰央がシレッと出演しています。前作「翔んで埼玉」の続編となりますが、本作から見てもさほど支障はないとは思います。
自動車で会話をしている家族が描かれますが、父親と母親は誰かなぁと思ったら、アキラ100%なのはすぐに分かったのですが、母親は、和久井映見が演じており、普通にお母さんキャラになりすぎているところにちょっと違和感以上に、オーラのなさを感じてしまいます。
埼玉で、壇ノ浦百美と麻実麗が相変わらずのキャラ演技でお話が進んでいきますが、今回は、埼玉で海を作るということを発案し、和歌山 白浜の砂を持ち帰ろうとします。
今回は、壇ノ浦百美と麻実麗は共に行動はせず、麻実麗が関西に赴き、和歌山、奈良、滋賀とともに、大阪、神戸、京都と敵対していく流れで、前作の埼玉と千葉の対立の構図となっています。
壇ノ浦百美は、さいたま側で各キャラクターとの物語となります。
本作自体は、そもそも原作にはないながらも、原作者も協力的に製作されており、前作で人気となったのも、関東圏の映画館に顕著であったことで、今回は関西でも同じような地元対立のコメディとなっています。
今回は、埼玉とその周辺の県の話だけでなく、和歌山、奈良、滋賀と関西の物語も描かれます。
関西の方面では、片岡愛之助や杏が、コスプレキャラ演技をしていますので、サクッとそのノリに乗っておけばよいです。
たこ焼きのシーンを見て、あ、コレはアレだなとわかるくらいのオマージュはあります。(※詳しくは、「チャーリーとチョコレート工場」を観てください)
滋賀と大阪の戦いとなりますが、思えば、片岡愛之助は夫婦で出演しています。
菅田将暉、西川貴教、北川景子、戸田恵梨香、せんとくん、明石家さんま、加護亜依、桓武天皇など地元対決に関しては、前作同様のノリで観ればよいです。
エンディング自体も、前作同様、はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」が主題歌となっていますが、前作のほうが完成度は良かったです。
総じて、コメディなので、気楽にみると良い作品です。
予告編
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