【監督】飯塚健
【原作】東野圭吾
【出演】重岡大毅/中条あやみ/岡山天音/西野七瀬/堀田真由/戸塚純貴/森川葵/間宮祥太朗/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】劇団に所属する7人の男女に、とある新作舞台の主演を選ぶためのオーディションに招待される。オーディションは、雪山の山荘で4日間行われ、架空のシチュエーションで起こる連続殺人を演じることだったが・・・。
岡山天音の髪型はどうかと思いますが、岡山天音だからできる髪型でもあり
飯塚健監督は、2003年『Summer Nude』で商業映画監督デビューをしています。舞台や映画、テレビなど幅広い範囲で活躍する監督です。なお、2012年女優の井上和香と結婚しています。
重岡大毅は、ジャニーズ事務所に入所し、Hey! Say! 7WESTのメンバーとなります。その後、2008年「DRAMATIC-J」でドラマ出演をし、2013年「寮フェス! 〜最後の七不思議〜」で映画初出演しています。 2013年「関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!」で初主演をしています。
中条あやみは、イギリスと日本のハーフで、14歳のときにスカウトをされ、モデルデビューをしています。2012年に『東京ガールズコレクション 2012 SPRING/SUMMER』でモデルとして参加し、2012年『黒の女教師』でテレビドラマデビューをしています。その後、2014年『劇場版 零 ゼロ』で映画初主演を務め、テレビや映画で活躍する女優です。
岡山天音は、2009年に芸能界入りをし、テレビや映画に出演するようになります。2017年『ポエトリーエンジェル』で主演をし、第32回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞しています。
物語は、劇団所属の役者7名が新作舞台のオーディションのために、雪山の山荘で架空の連続殺人事件を演じてもらうが、その事件が架空の事件ではなくなっていき、お互いが疑心暗鬼になっていくストーリーです。
序盤から、目隠しをされてとある山荘に6人の男女が訪れるところから始まります。
オーディションを兼ねて、その山荘で過ごすのですが、事件が起こり、その事件を解き明かしていくことで、オーディションが進んでいく展開です。
オーディションの主催は、音声でアナウンスされますが、音楽がちょっとコメディ感を感じます。
基本的にはサスペンスで展開していく物語です。
原作は、東野圭吾の1992年の小説「禁じられた遊び」となり、ワンシチュエーションのサスペンスとなり、登場人物もかなり限られているので、わかりにくい作品ではないと思います。
裏庭に井戸があるのですが、この設定については、さすがに気安く井戸があるのはどうかと思います。
「笑えない冗談は、冗談として成立しないんだよ」
3日目の朝のシーンでの紐の形状にコメディ感がありますが、サスペンスとコメディのバランスがちょっと曖昧な感じもします。
最終的に4人が残り最終日を迎えますが、物語としては、予想の範囲内で終わることもないので、東野圭吾のちょっとひねった感じの物語を楽しむと良いです。
終盤、主人公が当然のように今回のからくりを解き明かしていきますが、複雑なように見えつつも、内容はわかりやすく説明しています。
とりあえず、岡山天音の髪型はどうかと思いますが、岡山天音だからできる髪型でもあります。
よくよく考えると、集められた男女は、序盤と終盤では全然人が違うんじゃないかなぁと思うくらいに、トリックの整合性がモヤモヤしますが、まあ、そこそこ楽しめるので、深いことは考えなくてよいかと思います。
というのは、エンドクレジットでの演出を観ればしっかりと分かります。
もうちょっとテンポが良ければよかったのですが、とはいえ、退屈はしない程度ではあるので、サクッと観るのが良いです。