作品紹介
【監督】タカハタ秀太
【原作】ビートたけし
【出演】二宮和也/波瑠/桐谷健太/浜野謙太/藤原丈一郎/坂井真紀/筒井真理子/宮川大輔/佐津川愛美/鈴木浩介/板谷由夏/高橋惠子/リリー・フランキー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 水島悟は、手作りなものにこだわるデザイナー。ある日、自ら内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で商社に務める女性 美春みゆきと出会う。しかし、彼女はケータイ電話を持たず、連絡先を交換するかわりに、毎週木曜日に喫茶店で合うことを約束する。
サブスクで観る
SF的な要素もなく、普通な物語でもあります
タカハタ秀太監督は、テレビ制作で仕事を始め、「天才たけしの元気が出るテレビ!!」でディレクターデビューをしています。2004年「ホテル ビーナス」で長編映画監督デビューをしています。
二宮和也は、嵐のメンバーとして活躍しながら、2003年「青の炎」で映画単独主演をしており、蜷川幸雄監督に評価され、その後、役者として数々の作品で巧みな演技を見せています。2006年には『硫黄島からの手紙』に出演し、クリント・イーストウッドからも「類まれなる才能」と評されています。
波瑠は、2004年、中学1年のときにオーディションに応募し、その後スカウトされ芸能界入りをしています、しばらくは、脇役が多かったのですが、2006年『だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!』で映画初出演をし、同年テレビドラマ『14才の母』で初主演をしています。モデルや俳優、番組キャスターとキャリアを重ねながら着々と人気を集めている女優です。
物語は、主人公のデザイナーが、とある喫茶店で女性と出会う。彼女はケータイ電話を持たない人であり、連絡先を交換するかわりに、喫茶店で毎週会うことを約束する。ある日、プロポーズを決めた主人公が彼女を待っていたが、突然彼女は姿を消してしまうというストーリーです。
原作は、ビートたけしが初めて手掛けた恋愛小説「アナログ」になります。
序盤から、バイオリニストが演奏しているシーンから始まりますが、演奏者は誰かはわかりません。そのシーンは、夢であることがわかり、主人公 水島悟の夢であることがわかります。
悟が知り合いと喫茶店で待ち合わせをしますが、そこで偶然 美春みゆきと出会い、店のデザインや持ち物のことで、意気投合をします。
名前も素性も聞いていないのでみゆきと次に会えるのかがわからないこととなりますが、同じ喫茶店で再び彼女を見かけたことで、コンビニでひげそりを買い、身なりを整えてから、彼女に会いに行きます。
主人公 悟視点で物語が描かれるので、非常にわかりやすい恋愛物語となります。
二宮和也自体がさほど老けて見えないところもあるのですが、実際40歳を超えているので、恋愛物語的には、なんとなく違和感を感じます。
波留自体も30歳を超えているので、ちょっと落ち着いた感じの恋愛物語となります。
「あたしケータイ持ってないんです。」
「お互いに会いたい気持ちがあれば、会えますよ」
ということで、毎週きまった時間に喫茶店にいるという曖昧な約束をします。
「でも、たのしいですよ」
スマートフォンのマップアプリを使えなくなって、場所がわからなくなるのですが、実際、ある程度の場所がわかればその場所を探すという楽しみと偶然性もあるので、このときの
みゆきの言葉には、ちょっと共感します。
物語自体は、ベタに淡々と王道的な感じで進んでいくので難解なところはありません。原作が、ビートたけしとなっているので、作風から考えると、「あの夏、いちばん静かな海。」のようなストレートなところは感じます。
中盤で、悟は、みゆきにプロポーズをしようとしますが、突然、みゆきに会えなくなります。そこから、本作の物語の大きな展開となってきますが、あとは観てもらえばよいです。
SF的な要素もなく、普通な物語でもあります。
「厳しいことを言うかもしれませんが、あなたは他人なんです。」
「今日、木曜日」
ベタなところはありますが、きちんと説明をされていく丁寧な展開でもあり、あまり深いことを考えずに観ると良いです。
予告編
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