【監督】エスキル・フォクト
【出演】ラーケル・レノーラ・フレットゥム/アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ/サム・アシュラフ/ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム/エレン・ドリト・ピーターセン/モーテン・シュバラ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 イーダは、家族でとある団地へと引っ越してくる。夏休みの間に友人となった4人はとある力に目覚める
周囲の人にはその力がなかなか察することができないところに、恐怖感があります
エスキル・フォクト監督は、ノルウェーの映画監督で、2003年「Une étreinte」で短編映画監督デビューをし、その後、複数の脚本を制作し、2014年「ブラインド 視線のエロス」で長編映画監督デビューをしています。2021年『わたしは最悪。』で第94回アカデミー賞脚本賞にノミネートされています。
ラーケル・レノーラ・フレットゥムは、ノルウェーの女優で、2021年「イノセンツ」でノルウェーのアカデミー賞と称されるアマンダ賞の最優秀主演女優賞にノミネートされています。
物語は、主人公は、家族で団地に引っ越し、新しい生活を始める。そこで出会った友人たちとで、とある能力に目覚め、無邪気な遊びをしていくうちに徐々に狂気となっていくストーリーです。
序盤から車で移動しているシーンがえがかれ、とある土地に引っ越してきたところから始まります。
姉のアナは自閉症気味であり、そのことが主人公は毛嫌っているところが描かれます。
団地では同じように引っ越しを続きのような少年もおり、そこで、超能力っぽい不思議な力を見せつけられます。
その他にも色々な子供がおり、それぞれのことが描かれていきます。
イーダは超能力を持っているような少年と仲良くなりますが、無邪気さからのいたずらで、猫を殺してしまいます。生き物の命の重さとかがわからないところもあるので、遊びと危険なことの境目の判断のないそんな恐怖さのあるところになります。
演出が非常に淡々としているのですが、派手な演出というよりも映像や周囲の雰囲気で恐怖が伝わるような演出ともなります。
セリフも少ないのですが、登場人物も限られているところもあり、さほど難解ではありません。
4人の子供が主軸となり、超能力を使っていたずらを始めていき、中盤で、少年の持つサイコキネシスの力が徐々に強くなっていきます。
人を動かすこともできるようになるので、いたずら自体が徐々に加速していきます。とはいえ、淡々とした演出でもあり、恐怖感がジワッと描かれていくところがあります。
中盤すぎで4人の子供のうちのアイシャが事件に巻き込まれますが、kの原因と犯人は細かく説明されませんが、観ていればわかる演出です。
危険な子を止めなくてはいけないのですが、当然、強い力を持つ少年には敵うわけもなく、どうやって食い止めていくのかが、終盤の流れとなります。
子供の世界のみで描かれる作品でもあり、超能力で描かれていくところでもあるので、目に見えにくい力の表現にちょっと怖いところがあります。
ホラー作品というよりも、ジワッとした演出に怖さがあり、しかも周囲の人にはその力がなかなか察することができないところに、恐怖感があります。
大友克洋の漫画「童夢」にインスピレーションを受けているところもあり、目に見えない力の表現はちょっと新しいところがあります。