【監督】アンジェイ・セクラ
【出演】ジェラント・ウィン・デイヴィス/カリ・マチェット/ニール・クローン/マシュー・ファーガソン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ケイトが目覚めると、奇妙な無機質な部屋に閉じ込められているのに気がつく。天井と床、四方の壁にドアがあり、部屋の中を行き来できるが、その部屋がどうなっているのかすら分からなかった。
1作目のアイデアがよかったところもあり、続編も作られ、日本でもリメイクがされた作品ですが、本作は、1作目の要素にエッセンスを加えすぎたような気も
・アンジェイ・セクラ監督は、ポーランドの監督で、1992年カメラマンとして「レザボア・ドックス」に参加しております。タランティーノ映画を始めとした作品に参加しており、「パルプ・フィクション」「フォー・ルームス」でも撮影監督をしています。1998年「ブラック・ハート」で映画監督デビューをしています。
・ジェラント・ウィン・デイヴィスは、イギリスの俳優で、カナダに移住後、12歳で学校の演劇で俳優に興味を持ち、1977年『デッドリー・ハーベスト』で映画デビューをしています。その後、映画やテレビに出演をし、監督業もこなしており、多彩な才能のある俳優です。
・カリ・マチェットは、カナダの女優で、2001年「エンジェル・アイズ」で映画デビューをしています。その後、「レスリー・ニールセンの 裸の石(ストーン)を持つ男」「CUBE2」「カンパニー・マン」などの出演をしています。テレビシリーズにも出演しており、幅広い活動をしている女優です。
・物語は、無機質な立方体の部屋に閉じ込められた人々が、その部屋を脱出するために、そのキューブ状の部屋の秘密を解き明かそうとしていくストーリーです。
・序盤から、意味深な映像から、とある女性がトラップ二かかってしまう映像で始まります。
・前作では、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の独特な映像と演出で人気となった作品ですが、今回は、監督はアンジェイ・セクラ監督に変わっており、本作でヴィンチェンゾ・ナタリ監督は関わっていません。
・8人の男女が徐々に登場し始め、前作同様に、この不思議な空間から脱出することを模索していく展開となっていきます。
・メインの登場人物は、ケイトとなりますが、複数の登場人物の視点で物語が描かれていきます。
・前作では、とある法則性を見つけ、その法則に従って脱出することになりますが、本作でも、そのような脱出する手がかりが描かれていきます。
・問題は、現実には起こり得ない設定はあり、重力の方向の変化や、時間の長さの変化など、部屋によるトラップもおのおの変わっていきます。
・登場人物とシチュエーションが限られるので、物語はさほど難解ではないので、サクッと観られます。
・終盤で、この部屋の目的ととある組織がチラッと描かれますが、非現実感のあるSF作品であるということを前提に観ていればさほど問題ではないと思います。
・作者のご都合的なところもありますが、本作は、キューブシリーズの2作目であり、次の「キューブ・ゼロ」で完結するシリーズとなっています。
・1作目のアイデアがよかったところもあり、続編も作られ、日本でもリメイクがされた作品ですが、本作は、1作目の要素にエッセンスを加えすぎたような気もします。