【監督】ボー・バーナム
【出演】エルシー・フィッシャー/ジョシュ・ハミルトン/エミリー・ロビンソン/キャサリン・オリヴィエ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ケイラ・デイは、ミドルスクール生徒としての最後の1週間となり、YouTuberで活動をしていたが、特に注目されることもなく、時間が過ぎていく中、ミドルスクールの間で、自分自身を見つめ直していく。
ティーンネイジャー的な物語としては大事なところ
・ボー・バーナム監督は、アメリカの監督で、YouTuberとして成功した後、コメディ作品等で俳優業をしています。その後、2009年「アメリカン・ヴァージン」で映画デビューをし、コンスタントにテレビや映画に出演しています。2018年「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」で映画監督デビューをしています。
・エルシー・フィッシャーは、2009年に子役デビューをし、2010年『怪盗グルーの月泥棒 3D』で声優うデビューをしています。2018年「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」で主演を演じ、映画賞などで評価されています。
・物語は、ミドルスクールで特に目立つことなく過ごしてきた主人公が、その最後の時間に、自分自身のできることを模索していくストーリーです。
・序盤から自分語りをしている主人公ケイラが描かれます。
・これはYouTuberとして活動している主人公の動画撮影になります。
・化粧の仕方の動画等を投稿し、ミドルスクール中に何ができるのかを模索しているようなところとなります。
・「学年で最も無口賞」に選ばれたということで、そのことでも苦悩するようなところがあります。
・エイス・グレードとは8年生のことであり、ハイスクールになる前の時期が描かれています。
・要所要所で下ネタがあるので、レイティングとしては、R指定となっています。
・中学生の漠然とした悩みや不安定なところを描いた作品でもあります。
・挿入曲にenyaの「Orinoco Flow」が使われていますが、久しぶりに聴いたように思います。やはり名曲であり、とても曲構成がすごいです。
・プールに誘われて友人宅へ行きますが、その空気感に馴染むのに抵抗感があるという主人公の心境はわからなくはありません。
・パリピーがというよりも、アメリカのこういう文化なところは日本人でもなかなか受け入れ難い感じはあると思います。
・とあることができるのかと聞かれて、どんなことかわからなかったので曖昧な返事をしますが、要は性的な行為にはあまり理解のない年代だからこそ、このあたりのギャップと初体験的なところがコメディ的なところもあります。
・この要素があるために、R指定になっているとも言えますが、さほど過激なわけではないです。
・iPhoneの画面が割れてしまっていますが、学生のiPhoneの画面が割れている率は結構高いです。これは日本もアメリカもさほど変わらないのかなぁと思います。
・中盤以降、ショッピングモールに向かうケイラのシーンで音楽が流れますが、この演出でちょっとスイッチが入ります。
・「肩の力を抜いて、深呼吸してさ」
・結局、ケイラはちょっと大人な世界には一歩を踏み出せないところがあったのですが、これはこれでティーンネイジャー的な物語としては大事なところだとは思います。
・最後に動画に残す言葉と、タイムカプセルに残すものは、ケイラの大事なものだったのかと思います。
・最後の独白はこの年頃の子が見つけ出す一つの答えかと思います。
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ[Blu-ray](特典なし)
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ[DVD](特典なし)