作品紹介
【監督】阪元裕吾
【出演】髙石あかり/伊澤彩織/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 ちさととまひろは、高校卒業間近の女子校生。ただし、彼女らには殺し屋という裏の顔があった。
サブスクで観る
キレの良さが抜群
阪元裕吾監督は、2016年「べー。」で監督デビューをし、2018年「ファミリー☆ウォーズ」で商業映画監督デビューをしています。アクションやバイオレンス作品を得意としていますが、ハリウッド映画の影響ではなく、週刊少年ジャンプを手本としていると語っています。
髙石あかりは、2014年『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でナルミヤオンライン賞を受賞し芸能界に入っています。α‐X’s(アクロス)のメンバーとして活動後、2018年に卒業し、女優として活動しています。2017年「島々清しゃ」で映画デビューをし、2021年「ベイビーわるきゅーれ」で主演を演じています。
伊澤彩織は、中学の頃にクレイアニメを制作し、その影響で、映画の道へ進んでいます。2017年『RE:BORN』研修生オーディションに合格し、アクショントレーニングをしています。アクションの師匠である田中清一が2016年に他界したことで、意思を継ぐということで、アクションの道へ進んでいます。『キングダム』『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のスタントダブルも行っています。
本作はすでに続編の制作が決定しています。
物語は、普段は女子高生、裏の顔が殺し屋という女子高生2人が、普通の生活をしながらも、依頼される殺し屋の仕事をしていくうちにトラブルに巻き込まれていくストーリーです。
序盤から、コンビニの面接から状況が変わり店長を殺してしまいます。
そこからコンビニ内でのアクションとなりますが、意外と圧倒する強さとかではなく、苦戦してしまいながらのアクションとなっています。
「おまえこれさあ、明日からのシフト、どうすりゃいいんだよ」
ナイフを使ったアクションとなりますが、動きが早いので、よくわからない感じもありますが、機敏な動きはすごいです。
「うちら殺し屋なんだから、ちゃんと仕事しましょうね」
というところからの夢オチとなり、本編がスタートします。
殺し屋をしながらも、普通の生活もしており、バイトもしているという女子高生2人組を描いた作品です。
ワッフルにクリームを乗せるシーンでも、不器用ながらバイトとしてトボけたような私生活と、ふと見せる殺し屋のキレの良さの混じった内容となっています。
ジョジョの好きなバイト先の人が徐々について熱く語ると愚痴をこぼすシーンがあり、ジョジョを知らない人には当然迷惑な話というのはとても良くわかります。
個人的には「ジョジョの奇妙な冒険」は好きな漫画ですが、あまり一般認知されているわけでもないので、話題として取り上げるのは注意が必要です。
「面接に一人追加とかいいのか?」
場所は東京都内が舞台なんですが、ちょいちょい大阪弁が使われている点があり、なんとなく、その大阪のギャグのノリを理解したほうが良い作品です。
「コンビニのサンドウィッチ買えるってお金持ちやろ」
世間的にはちょっと同感でもあり、コンビニでご飯を買うのはなかなかお金持ちに思います。むしろ、コンビニで食品を買うのは個人的には菓子かスイーツくらいで、弁当やサンドウィッチはあまり買いません。やはり価格が高いです。
「てめえ、本当のメイドに送ってやろうか」
こういう硬派なキャラクターが、シレッとギャグを入れてくるところも本作の良いところで、こういうセンスが随所に盛り込まれています。
死体処理のタサカさんのやり取りは面白いです。
物語の流れ自体は、非常にユルい点と、ちさととまひろが中心の話となっているために、わかりやすいながら、この生活のユルさで展開し、たまに、ギャグとキレの良いアクションが盛り込まれています。
「ドルチェアンドガッパーナな香水のせい?」
どこかで使ってくると思いましたが、やはりこういうネタをぶっこんでくる脚本はオモシロイです。
終盤のアクションは、もともとスタントマンなだけにキレの良い動きでスゴイですが、伊澤彩織自体は、要所要所でアドリブを入れているそうです。
「キングダム」「るろうに剣心最終章」「ジョンウィック4」でのアクションスタントとして出演しているだけあり、キレの良さが抜群です。
本作だけでもきっちりとまとまっており、ちさととまひろ自身がそもそも最強な感じもありますが、とはいえ、気を抜くと殺されていたというギリギリ感も良く、しっかりとまとまっているなぁと思います。
続編が大いに期待できる作品です。
予告編
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