作品紹介
【監督】ライアン・ジョンソン
【出演】マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。ファースト・オーダーと新共和国の率いる私設軍隊レジスタンスの戦闘が激化していた。身を隠していたジェダイ「ルーク・スカイウォーカー」の居場所がわかり、彼に協力をしてもらうことで、戦況を変えようとするが、ルークにはさまざまな思いがあった。
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今作は極上の2作目とはなり得ていないです
新三部作の2作目。
3部作の2作目というのは、総じて評価が難しい。
というのは、完結してはいけないし、主要キャラを退場もさせにくい。さらに、前作よりも盛り上げなくてはならない。
という、とても作品としてのプレッシャーが高いからだ。
過去、スターウォーズでは「帝国の逆襲」「クローンの攻撃」とあり、個人的には、「帝国の逆襲」は映画史上で最高の2作目だと思っています。
その理由とは、SFなのに「ラブストーリー」、SFなのに「哲学的」、最後に絶望なのに「わずかな光」なのであるからです。
特に、「帝国の逆襲」の主人公ルークが、戦う命題と葛藤し、突き落とされ、絶望しながらも、あきらめないところが素晴らしい。
さて今作ではどうなのだろうか。
まず、旧作品のヒーローであるルークの登場。同人物が老いた役を演じるには30年以上の時間が必要であったことは、時間が解決するしかなかったのですが、非常に良い配役ではあります。
またその長い年月で起こったことと、なぜ身を隠したのかという点も、ジェダイという宿命を背負ったものの過酷な運命でもあります。
主人公レイもまた、旧作をなぞらえるように修行をするのですが、心の内面と葛藤するさまに深みがなく、ちょっと残念でした。
理由は、レイの生まれの宿命やキャラクターの背景に秘密が隠されているのか、全くその部分を描かれないからです。
ポー・ダメロンとフィンは、脇を支える役どころですが、どちらもヒーローという域ではなく、あくまで無鉄砲な脇役レベルなので、主人公を超えてこないんですね。
素晴らしい作品には強力な脇役と隙のない敵役がいて、主人公に感情移入もできるところはあるのかと思うのです。
そういう点では、今作は極上の2作目とはなり得ていないです。
ダメな点は、作戦自体が思いつきだけに始終していて、「そりゃ追い詰められるわ」という点。
良かった点はやはり最期の戦闘。岩塩の下に赤い土があるという発想を思いついた人は、かなり有能な気がします。この演出は、戦闘の激しさを煽るイメージもあり、壮絶な戦いをさらに印象づけています。
そしてヒーローの闘い方。これについてはフォースの使い方に色々な意見がありますが、それ以前のツッコミの方が多かったり、そもそも能力の決めつけだけで判断できないので、個人的には否定的意見はないです。
レイの活躍の場が希薄な感じもしますが、次回作につながる布石と、まだまだ最強ではないというところに次作の期待を持っています。
次作が完結となり、前6作と比較すると、意外と内容が薄い気もしますが、ジョージ・ルーカスの構想通りであれば、「まずは、一番面白いエピソード4.5.6を映画化した」とした言葉通りでもあります。
予告編
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