【日本映画】「空飛ぶタイヤ〔2018〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】本木克英
【原作】池井戸潤
【出演】長瀬智也/ディーンフジオカ/高橋一生/深田恭子/岸部一徳/

【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】赤松運送会社で1台のトラックのタイヤが脱輪した。その脱輪したタイヤが主婦にぶつかり即死となり、原因を究明するために赤松運送社長は事実を探す。トラックメーカーのホープ自動車、銀行、被害者様々な人物の関わる問題と発展していく。

20分も見れば最後まで引き込まれるドラマはまさしく良作

本木克英監督は、1998年「てなもんや商社」で映画監督デビューをし、その後、松竹系の作品の監督をしています。「釣りバカ日誌シリーズ」「ドラッグストア・ガール」「鴨川ホルモー」などの作品を手掛けており、2017年以降は、松竹を退社してフリーランスとして「空飛ぶタイヤ」など映画を制作しています。

運送会社社長を演じるのは長瀬智也。事故に関しての問題はトラックの整備不良というところですが、実際にはトラックの欠陥があり、自動車メーカーはリコール隠しをしていると疑いを感じて調査をする物語。

中小企業が巨大企業に対する不正を暴くドラマで見応えがある。

原作は「池井戸潤」なので、複雑な社会の構図を気持ちの良いくらいわかりやすく紹介、登場される手法が素晴らしくわかりやすい。

二転三転する事実の証言でドラマ性が高く、社会派ドラマに見えがちですが、これほど噛み砕かれている内容はもやはそんな枠にはとどまらないようにも思います。

特に面白いのは、問題のあったことの背景に説得力の高い理由が、本来の問題以上に広い裏打ちのされた構造となっている点。

この構造が池井戸原作の楽しめる要素で、人物の相互関係が広く複雑ながら破綻のないところにもある。

長瀬智也が演じる主人公の実直さも心地がよく、やはり一本筋の通った人物にははまり役でもあります。

非常に地味そうに見えがちな内容ですが、20分も見れば最後まで引き込まれるドラマはまさしく良作です。

予告編

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