作品紹介
【監督】瀬木直貴
【出演】川栄李奈/小野塚勇人/宮地真緒/大杉漣
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】広島の銘酒の銘醸地・西条で酒造りや恋愛を時期に描かれた物語。主人公は、醸造学を先行している理系女子 橘詩織。本当は、ワインを作りたかったが、老舗酒造での研修を受けることになり・・・。
サブスクで観る
日本酒に興味が湧く内容で、肩肘張らずに観られる良作
瀬木直貴監督は、三重県出身で大学卒業後、市川崑監督作品制作に関わってきた監督です。
川栄李奈は、「亜人」「デスノート Light up the NEW world」など話題作に出演してきており、2018年「恋のしずく」で映画初主演をしています。元AKBでもありますが、AKBを卒業後のメンバーとしては着実な役者転身をしています。
本作品は、2018年に急逝した大杉漣の最後の出演映画公開作品となります。大杉漣演じる、酒造の蔵元役も心臓を悪くしている設定で「あとは頼んだぞ」というセリフには、実際の人生とダブって見えてしまうところは仕方なく、名役者としての言葉として何気ない言葉なのに胸を打たれます。
日本三大銘醸地の1つとして知られる広島県東広島市・西条が舞台となっており、酒造りのノウハウも描かれているHow To映画でもあります。広島が舞台だけに現地を中心にオールロケ撮影が行われています。また、この映画の収益の一部は、西日本豪雨の復興支援活動に寄付されています。
物語は、広島を舞台にした酒造りのストーリーで、主人公はワインの醸造が希望だったのですが、学校の単位をネタに酒蔵への研修となってしまいます。
出だしから、日本酒が苦手と言うスタンスであるからこそ、観ている側も、日本酒を知っている人もそうでない人も感情移入の敷居を低くしてくれています。
ああ、日本酒とは繊細で大変な工程を経て作られるのだなぁと言うのが主人公とともに理解が進みます。結局のところ、日本酒の魅力が伝わり、日本酒の奥深さがわかります。
映画では描かれていませんが、海外では日本酒が人気になっていることもあり、世界に誇れる日本の文化としても知られています。
日本酒造りに始終する物語でもなく、キチンと恋愛や、将来への進路といった内容も描かれており、面白く観られます。
登場人物もわかりやすく、日本酒に興味が湧く内容で、肩肘張らずに観られる良作です。
予告編
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