【洋画】「アリータ: バトル・エンジェル〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【脚本】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】数百年後の未来が舞台の近未来映画。スクラップの山から、頭だけで発見されたサイボーグ アリータは、イド博士により、新しい体を与えられ目を覚ますが、記憶は一切失われていた。実はアリータは、300年前に作られた最終兵器だった。 

決して駄作ではないのですが、雑味も含めて、バリっと深いことを考えずに観ればとても楽しめる作品

ロバート・ロドリゲス監督は、エル・マリアッチで衝撃的なデビューをし、そのセルフリメイク「デスペラード」では1000倍の制作費でさらに洗練された映画を制作しています。その後、スパイキッズやシン・シティ等アクション映画を中心に巧みな映像を作り出している監督です。

木城ゆきとによる漫画『銃夢』を原作とした2019年のサイバーパンク・アクション映画です。

脚本にはジェームズ・キャメロンが関わっていますが、もともとは、から紹介されたことで、ジェームズ・キャメロンが惚れ込んで映画化権を獲得しています。

監督は、ロバート・ロドリゲスに譲っていますが、それは、「アバター」の続編の制作と重なっていたためであります。

物語は、CGを使用したアクションと、近未来のサイボーグを題材にした内容です。

序盤は多少テンポが悪いような印象ですが、まずは世界観を理解してもらわないといけないので、仕方ないところです。

中盤よりアリータの出生の秘密も含めた物語展開となってきます。

その前にやはり気になるのは、CGのクオリティ。

中盤まで観れば流石に慣れてしまいますが、やはりどこからCGでどこからが実写かなのか分かりにくいところにもなっています。

それが良いのか悪いのかと言えば、主観ではやはり違和感しか感じないところがあります。

理由は、実写に近づけば近づくほど、実写でできない動きや実写と感じにくい映像が絵空事にしか見えなくなってくるところです。

桑田真澄の息子 Mattは実写ではありますが、やはりこの違和感と不自然さが分かりやすい例かもしれません。

アクションシーンは確かに凄いのですが、とは言えCGあってのことであり、どうしても「CGが凄い」となってしまうところが惜しいのであります。

中盤のローラーボールは見ていて面白いのですが、やはりどこかゲーム感覚が拭えず、スゴイと思える要素に多少間隔的に歯止めがかかってしまうように思います。

また、中盤以降の展開がチョット詰め込みすぎな要素もあり、物語が進むにつれて雑味を感じます。

監督 ロバートロドリゲステイストではありますが、相変わらずな勢いで押し切るところについてはもう少し落ち着いてまとめてくれた方がよかったように思います。

全体を通じて未完な印象もあり続編も想定されるとは思いますが、CGだからこそ無茶をするのではなく、実写でもギリギリ出来そうな着地点で制作してもらう事を祈るばかりです。

決して駄作ではないのですが、雑味も含めて、バリっと深いことを考えずに観ればとても楽しめる作品かと思います。

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