【洋画】「ハイ・ライフ〔2018〕」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/アンドレ・ベンジャミン
【個人的評価】

【あらすじ】宇宙船「7」には、7人の元死刑囚が乗っており、極刑の免除の引き換えに同乗する女性科学者ディブスの実験を受けていた。目的地はブラックホールであり、その場所に徐々に近づいていく。

万人におすすめするタイプの映画ではありませんが、映像センスが予告編で気になったところ

クレール・ドニ監督は、フランスの監督で、助監督を経験後、1988年『ショコラ』で長編映画監督としてデビューしています。その他に、「パリ、18区、夜。」「ネネットとボニ」などの作品を手掛けています。テレビ映画の出演をし、2004年「悪女」で映画デビュー後、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で注目を集め、キャリアを積んでいます。

ジュリエット・ビノシュは、演劇の学校で演技を学び、1983年『Liberty Bell』にて映画初出演しています。『ゴダールのマリア』『汚れた血』『存在の耐えられない軽さ』『ポンヌフの恋人』で着々とキャリアを重ね、『トリコロール/青の愛』では、ヴェネツィア国際映画祭 女優賞とセザール賞主演女優賞を受賞をし、1996年『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞を受賞、その後2010年『トスカーナの贋作』で第63回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞しています。ヴェネツィア国際映画祭、アカデミー賞、カンヌ国際映画祭の世界三大映画祭のすべての女優賞を受賞しています。2000年公開で本作の同監督の『ショコラ』でアカデミー主演女優賞にノミネートもされています。

物語は、死刑を免除する代わりにとある実験のために宇宙船に乗り込み、その実験の被験者と科学者のストーリーです。

ざっくり描くとなんだかよくわからない内容ですが、要は生殖実験のために死刑囚を使い人体実験を行う宇宙船内での物語。

モヤモヤするのはやはり、片道切符で航行するのに、唯一の死刑囚ではない科学者も乗り込んでいること。

科学者演じるジュリエットビノシュは、いわばこの宇宙船の支配者なようなもので、被験者は、彼女の実験協力をしながら生きながらえている状況で、よく暴動が起こらないようなぁという点も気になります。

演出はすべてを語らない形での観せ方をしており、多少解釈を観ている側に委ねているところがあります。

そんな中、やはりツッコミどころも多く、「ジュリエット・ビノシュ何してるんだ?」というような謎シーンがあります。

そして「ジュリエット・ビノシュ髪長すぎ」とも思ってしまいます。

また、男性被験者から精子を提出させ、女性被験者にスポイトで入れるという技術的にものすごく原始的な点もあり、この時代設定の技術力には???となってしまいます。

また、生殖行為は禁じられながらも、自慰行為は推奨されており、科学者ですら、囚人たちと同じ専用の個室で行為をする点にも、不可解なところがあります。

新生児が宇宙船の中で育てられていますが、こちらも成長度合いを考えるとどのくらいの年月の航行なのか明確でないだけに、妙にモヤモヤします。

そのモヤモヤがこの映画の特長でもあり、始終モヤモヤしながら鑑賞するスタイルが正しいところに思えますが、果たして制作意図がなんなのかがわからなくなってきます。

ということで、万人におすすめするタイプの映画ではありませんが、映像センスが予告編で気になったのと、若き日のジュリエットビノシュに個人的な思い入れもあったために、ずっと彼女を追いかけているからこそ、鑑賞した作品になります。

予告編

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