【日本映画】「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公は映画撮影現場のメイク担当 都築。アイドルが主演のホラー映画のメイク室で起こる騒動を描いたワンシチュエーション映画。

業界あるある作品としては良いのですが、気軽に観られるような作品とはちょっと異なるところがあると思います

・森川圭監督は、成人映画や一般映画の助監督や制作を経て、1993年『AV女優志願』で監督デビューしています。以降、ホラー映画やコメディ映画など多彩な作品を手掛けています。

・森田亜紀は、ホラー映画「へんげ」で女優デビューをし、2013年には映画監督としてもデビューしています。

・本作はワンシチュエーション作品「メイクルーム」シリーズの3作目としてホラー映画の舞台裏を描いた作品となっています。

・前2作は、AV撮影現場のメイクルームが舞台でしたが、本作では、ホラー映画の舞台裏として描かれています。

・序盤から様々なキャラクターが登場し、収拾がつかないような展開が予想されます。

・地下アイドルや元アイドルグループのセンター等、劇中劇に出演する子が多彩なキャラクター揃いでもあり、不測の事態にスケジュールもかなり乱れてきます。

・スタッフと主演者が多数登場することで、それぞれの意見や主張がぶつかり合い、制作自体の進行も危ぶまれます。

・ワンシチュエーションコメディということではありますが、ホラー映画制作ということで、出演者も血糊だらけだったりゾンビメイクだったりと、カオス化している楽屋が描かれ続けます。

・この作品の題名は「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」となりますが、確かに残念な出演者、つまりアイドルだらけなのですが、その状況に振り回されるスタッフも残念なところではあり、ひいては、この作品の監督自体、進行を統制できないところが残念でもあります。

・自虐的要素も含まれているとは思いますが、ワンシチュエーションコメディとしては多少裏舞台にフォーカスしすぎなところもあり、実録的な要素も含まれているのかと思われます。

・制作することは非常に多くの人が関わるわけでは、調整力は必要となってきます。

・どのような指針かを明確にスタッフや役者に伝えることで、数々の不満や不平を和らげながら進めるところがあると思うのですが、それを逆手に取ったコメディとなります。

・が、やはり現場という要素を強めてしまうと内輪ウケともなりかねず、本作としては多少ストレスを感じてしまうところがあります。

・短時間でまとめられている作品ではありますが、笑える要素がちょっと足りなかった印象ではあります。

・業界あるある作品としては良いのですが、気軽に観られるような作品とはちょっと異なるところがあると思います。

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