【日本映画】「モダン・ラブ〔2018〕」★★★★☆【感想・レビュー】


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作品紹介

【監督】
【出演】/町山博彦/大木雄高/園部貴一/草野康太
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ミカは大学院生として理論物理学を勉強している学生。世間では、異常気象とあたらしく発見されたエマノンという惑星のニュースが話題となっている。そんな中、ミカは、元カレのテルを忘れられず、その妄想でテルの声が聞こえ、さらに、複数の自分自身と遭遇し始める。

摩訶不思議感の煽り方はよくできており、展開が気になりながらも見続けられる作品

福島拓哉監督は、大学在学中から映画製作を行い、学生ながらも名古屋のインディペンデント映画では中心的な人物として活動し、2001年「PRISM」で劇場長編初監督を行い、レイトショウ枠とwしては異例の観客動員数を樹立しています。以降、寡作ながらも世界的に評価される作品を送り出しており、本作は実に8年ぶりの長編作品となります。

稲村梓は、舞台や映画、テレビドラマと多彩な活動をしており、本作では2016年「LEGACY TIME」から引き続き福島拓哉監督作品に出演しており、長編映画では2作目の出演となります。

物語は、生命体が存在する新惑星エマノンの発見された中、主人公 ミカの恋人テルを失踪してしまい困惑しているときに、突如、複数の自分と遭遇しはじめてしまうストーリーです。

序盤は、ごく普通の物語のように見えますが、ミカが自宅に帰ったときのシーンから、徐々に、この作品の異質なところがでてきます。

エマノンという惑星の設定が出てきますが、この設定はあくまで、物語のSF性の要素を付け加えているところなのかもしれません。

なお、「エマノン」→「EMANON」→「NO NAME」とアルファベットの逆読みが「エマノン」となっています。1986年、スチュアート・ポール監督のアメリカ映画に同名の作品があります。その後、サザンオールスターズの曲にもこの名前がつけられています。

不思議な声と、ドッペルゲンガーという要素がこの物語の面白いところで、題名は「モダン・ラブ」とありますが、ラブストーリーというよりもむしろ、SF映画として解釈もできます。

妄想なのか脳内世界なのかという点については、多少わかりにくいですが、しっかり観ていれば説明はあります。

主人公 ミカと同じように、この複雑な世界観を素直に体験していくとよいのかもしれません。

中盤でまるでデジャブのような要素が発生しますが、このデジャブ感もなかなかドキッとさせられるところがあり、誰しもが一度は感じたことのある「デジャブ」というのがしっくりきます。

後半は、しっかりと「モダン・ラブ」の題名のような展開となってきますが、多少しっくりしないとこrはあります。

やはりSFラブストーリーという点で、視点は面白いのですが、最終的な着地点は多少強引だったような気もします。

中盤までの、摩訶不思議感の煽り方はよくできており、展開が気になりながらも見続けられる作品ではありますが、難解な部分もありますので、気安く観てしまわないで、しっかりと内容を画面を追っていくのがよいかと思います。

予告編

モダン・ラブ

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