作品紹介
【監督】ロバート・ゼメキス
【出演】マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/
【個人的評価】★★★★★
【あらすじ】前作からの続きで、主人公 マーティは、1955年でビフからスポーツ年間を取り戻したものの、ドクが1885年にタイムスリップしてしまう。1955年に取り残されたマーティは、1885年のドクを助けにタイムスリップする。
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奇跡的なキャストとスタッフで構成された名作であり、多くの人の心に残る傑作
ロバート・ゼメキス監督は、高校時代から8mmビデオを撮り始め、1978年『抱きしめたい』で監督デビューをしています。その後、本作を監督し、一躍メジャー監督として評価を得ます。1994年「フォレスト・ガンプ 一期一会」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞しています。
マイケル・J・フォックスは、15歳から、カナダのテレビに出演するようになり、TVドラマ「ファミリー・タイズ」で人気を得ます。その後、多数の作品に出演しますが、30歳のときにパーキンソン病を発病し、俳優業から遠ざかっています。
クリストファー・ロイドは、ブロードウェイ俳優として活躍し、その後、「カッコーの巣の上で」で映画デビューをしています。本作のヒットで一躍有名となり、多数の作品に出演しています。なお、本作を演じたときは、46歳でした。
物語は、前2作からの続編となっており、当時は、前作の半年後に公開という短い期間で公開しています。
これは2作目と3作目を同時に撮影するという手法をとったためで、この手法は、ロードオブザリングでも行われています。
前作では、ドクが1885年にタイムスリップしてしまうということで終わってしまうため、その続きはとても気になるところになってしまいます。
この終わり方は素晴らしく、3部作の2作目の役割をしっかりと描いたところになります。
なお、前作に最後に表示された英語は「to be conclude」と表示されており、本作が明確な完結編となります。
本作のスゴいところは、タイムトラベルの要素をぶつ切りに考えているわけではなく、時代が同じ時間軸にあるため、約70年の時間を過ごした手紙が出てきます。こう言った時代の考え方は過去作品でもあまり見なかった手法かと思います。
1885年に向かいドクと共に元の1985年に戻るのが目的となり、この物語の大筋も明確なので見失うことなく物語が観られます。
問題もいくつか発生しますが、これも明快で特にこの時代にはまだガソリンがないというところで、どのように現代に戻るかを試行錯誤することになります。
ここでよくよく考えると、この1885年には、2台のデロリアンが存在しており、マーティが乗ってきたデロリアンにはガソリンがないわけですが、ドクが乗ってきたデロリアンは、まだガソリンがあるんじゃないかと思います。
さらに言えば、ゴミを燃料とできる「 MR. FUSION」を搭載しているので、別にガソリンじゃなくても良いのじゃないか?という疑問点が浮かびます。
この方法であれば、サクッと現代に戻れるわけですが、それでは物語が面白くないので、忘れておいて良いです。
1885年では、ビフの祖先もマーティの祖先も出てきており、両家の因縁のような争いも出てきます。
まだ、ドクの墓石も出てきており、ドクの恋愛と運命がそのストーリーと絡み合います。
複雑に見えそうですが、やはりシンプルな目的があるので、観ていて見失ってしまうこともないかと思います。
さまざまななパロディ要素も込められており、エンタテインメントとして隙のない構成となっています。
特に終盤での再会は、このシリーズの全てを総括するところでもあり、手紙で記載していたように、「最良の友であり、人生の宝だった」とあり、本作の序盤で出てきた言葉をしっかりと回収できる形で、この関係性をかみしめることができます。
これだけ綿密の描かれた締めくくりを持つ作品はなかなか出会うこともなく、バックトゥザフューチャーシリーズが時代を超えるほどの支持があることがよくわかります。
定期的に続編を望まれる声がありますが、ここまで完璧に近い3部作はそのままで完結しておく方が良いかと思います。
奇跡的なキャストとスタッフで構成された名作であり、多くの人の心に残る傑作だと思います。
予告編
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