【監督】リチャード・カーティス
【出演】ドーナル・グリーソン/レイチェル・マクアダムス/ビル・ナイ/トム・ホランダー/マーゴット・ロビー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ティムは、イギリス南西部に住む青年。彼は恋人ができずに悩んでいたが、21歳の誕生日に一家の人間にはタイムトラベルができる能力があることを教えられ、恋人を作るためにタイムトラベルを繰り返す。
実際には変えることのできない時間の流れがあるからこそ、貴重な時間であるということに気がついてもられば、本作をより楽しめるのかと
リチャード・カーティス監督は、イギリスの映画監督で、ローワン・アトキンソンやヒュー・グラント出演作の脚本を手掛けていましたが、2003年「ラブ・アクチュアリー」で長編映画監督デビューをしており、その後、脚本兼監督作を制作しております。
リチャード・カーティスにとって本作が『ラブ・アクチュアリー(2003年)』『パイレーツ・ロック(2009年)』に続く長編3作目となり、この作品を最後に監督を引退すると表明していましたが、2017年「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」を制作しています。
ドーナル・グリーソンは、大学卒業後に俳優として活動し、舞台や映画に出演しています。2009年「Perrier’s Bounty」で映画出演をし、その後「ハリー・ポッターと死の秘宝」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」など話題作に出演をしています。
物語は、恋人のいない主人公が、タイムトラベルの能力を使い、運命の女性と出会うも、そのことで過去と現在のトラブルに見舞いながら、運命をどう受け入れていくかを描いたストーリーです。
主人公がタイムトラベルできる能力があるという点は、すでにSFであり、その点で矛盾点やアラ探しをするような作品ではありません。
タイムトラベルにより、過去を変え、現在の状態をより良くしていく展開が続きますが、本作の真髄は、そこではなく、むしろ限りある時間の流れをどう考えるのかが主軸に思えます。
なので、タイムトラベルの時点でのパラドックスを指摘してしまうと、本作の魅力が半減以下となってしまいます。
一日の流れがどのように流れるかは、その人次第であり、時間を巻き戻すことができない観客からすれば、その貴重な流れを感じることができるのではないかという構成担っています。
重要なのは、「やり直せる」ではなく、「悔いのない日々を過ごす」というようなところでもあり、本作は映画の流れの裏にあるメッセージ性に気づいてほしい作品7日と思われます。
主人公視点の展開で描かれますが、他のキャラクターの魅力も十分にありながら、主人公の視点に集約しているのは、時間の流れを「どう捉えるのか?」という仕組まれた脚本の妙かと思われます。
実際には変えることのできない時間の流れがあるからこそ、貴重な時間であるということに気がついてもられば、本作をより楽しめるのかと思います。
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