【監督】三木聡
【出演】山田涼介/土屋太鳳/濱田岳/眞島秀和/ふせえり/六角精児/矢柴俊博/有薗芳記/SUMIRE/笠兼三/MEGUMI/岩松了/田中要次/銀粉蝶/嶋田久作/笹野高史/菊地凛子/二階堂ふみ/染谷将太/松重豊/オダギリジョー/西田敏行/
【あらすじ】人類を恐怖にみちびいた巨大怪獣が突如死んでしまう。しかし、残された死体の腐敗が進み、死体処理をしなければ、さらに一大事となってしまう。その処理には3年前に姿を消した特務隊員 帯刀アラタが選ばれた。
傑作「亀は意外と速く泳ぐ」も、身構えることなく観たことで、スッと物語の世界観に入り込めたので、そのくらいのユルい気持ちで観るのが良いと思います
・三木聡監督は、20代より放送作家として活躍し、『タモリ倶楽部』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『トリビアの泉』などに関わっています。2000年「まぬけの殻」で映画監督デビューをし、2005年「イン・ザ・プール」で長編を制作しています。「亀は意外と速く泳ぐ」などの名作を手掛ける反面、テレビドラマでも、「時効警察」「熱海の捜査官」「変身インタビュアーの憂鬱」などを手掛け、ユルい作風ながらも、鋭い視点の作品が多いです。
・山田涼介は、2004年にジャニーズ事務所に入所し、2006年『探偵学園Q』でドラマ出演しています。その後2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビューしています。2015年『暗殺教室』で映画に初主演をし、第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しています。
・土屋太鳳は、2005年「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」にて審査員特別賞を受賞し、その後2008年「トウキョウソナタ」で映画デビューをしています。2011年には「鈴木先生」でドラマ初レギュラーともなり、2013年『果てぬ村のミナ』で映画初主演にもなっています。女優業だけでなく、司会もこなすこともあり、多彩な才能のある女優です。
・松竹と東映による初の共同製作作品となっています。
・物語は、巨大怪獣が街を破壊し、凶悪だったが、ある日突然死んでしまう。その怪獣の死体を前にして、死体の片付けをどうするのかという問題をテーマにしたストーリーです。
・怪獣映画はゴジラやガメラなど、多数の作品がありますが、怪獣を倒したあとに残った問題をどうするのかということに着目した作品です。
・「時効警察」の三木聡監督の作品でもありますが、あまりギャグに振り切ってしまうと、面白さはあるものの「映画の必要があるの?」という問題も出てきますので、ちょうど良いスケール感で描いてくれていればよいのかと思います。
・主役は、いままでの三木聡作品にはあまり関連のなかったキャスティングでもあるので、どのように作用するのかが気になるところです。
・ざっくりと、ユルい作品かと思われ、そのためにあまり気合を入れると、肩透かしとなってしまうので、あまり期待せずに観たほうが良いかもしれません。
・傑作「亀は意外と速く泳ぐ」も、身構えることなく観たことで、スッと物語の世界観に入り込めたので、そのくらいのユルい気持ちで観るのが良いと思います。