作品紹介
【監督】高橋伴明
【出演】毎熊克哉/奥野瑛太/北香那/原田喧太/山中聡/影山祐子/テイ龍進/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】舞台は1970年代。主人公 桐島聡は、反日武装戦線「狼」の活動に参加していた大学生。1974年の三菱重工爆破事件に関わり多くの犠牲者を出してしまう。
起こした事件は償うということに、なにかモヤモヤを感じたところ
高橋伴明監督は、1972年『婦女暴行脱走犯』で映画監督デビューをしますが、しばらくブランクがあります。1982年『TATTOO<刺青>あり』で商業映画監督デビューをし、各賞を受賞しています。その後、『獅子王たちの夏』『愛の新世界』など話題作を手掛けて折、映画やテレビで活躍している監督です。
毎熊克哉は、3歳の時に見た映画『E.T.』で映画作りに関心を持ち、映画監督を目指していたが、自ら演じたほうが思い描いた芝居が伝わると、役者に転身、以降多数の映画賞に関わり、「遅咲きの新人」として注目されています。
本作は実話をもとに制作された映画で、連続企業爆破事件に関わっていた主人公が、偽名を使い逃亡していたが、胃がんで余命が近いことで、実名を明かして他界していったことを映画にしています。
物語は、1970年代に発生した連続企業爆破事件により、半世紀以上逃亡生活をしていた主人公の人生を描いたストーリーです。
序盤から、丸の内で発生した三菱重工ビルの爆破事件のニュースが流れ、事件の状況を説明してくれます。
本作は1974年の時代に反社会的活動を起こしたことを舞台に、東アジア範囲地武装戦線「さそり」のメンバーでもある桐島聡を描いた作品です。
主人公の桐島は、新左翼過激派集団である東アジア反日武装戦線のメンバーとして活動後、全国指名手配となりますが、桐島自身は意外と真面目で、実直なところがあり、活動自体は過激だったところはありますが、それだけではない一面を見せます。
「人を殺したり、怪我をさせてしもうたら、なんもならん」
過激派集団として活動後、逃亡生活をするのですが、本作は、ほぼ逃亡生活に何をしていたのかと言うことが描かれ、非常に質素で、なにもない生活を過ごしていることが描かれ、常に警察に怯える生活というところで、悲壮感を感じます。
とはいえ、わずかな楽しみや娯楽を我慢しつつ、質素に普通の仕事をして潜伏していたところは、過去に行った行為が何十年も生活を変え、名前も変えて過ごさなければならなかったところに、当時の目的の意味を疑問に感じてもしまいます。
桐島を演じた毎熊克哉自身が実直そうな印象もあり、毎熊克哉をひたすら観続ける、そんな感じです。
若い頃に行った行為が過激だった反面、以降の内容は非常に地味ではあり、桐島自身は世間的に肯定も否定もできない感じがありますが、起こした事件は償うということに、なにかモヤモヤを感じたところはあります。
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