作品紹介
【監督】塚原あゆ子
【出演】木村拓哉/鈴木京香/オク・テギョン/正門良規/玉森裕太/寛一郎/吉谷彩子/中村アン/冨永愛/及川光博/沢村一樹/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 尾花夏樹は、シェフ 早見倫子とともにレストラン「グランメゾン東京」でミシュランで三つ星を獲得することを成し遂げる。それから数年後、新店舗「グランメゾン・パリ」でアジア人初となる三つ星獲得を目指していく。

テレビドラマ版のグレードアップしたような展開でもあり
塚原あゆ子監督は、TBSのテレビドラマの演出家として多数の作品を作り、「グランメゾン東京」「アンナチュラル」などなどを手掛けています。2019年「コーヒーが冷めないうちに」で映画初監督をしています。
木村拓哉は、元SMAPでジャニーズ事務所のタレントですが、非常に高い人気を維持しており、ヒット作も数え切れないほどあります。
鈴木京香は、大学在学中よりモデルとして活躍し、1989年『愛と平成の色男』で映画デビューをしています。1991年NHK連続テレビ小説『君の名は』でヒロインを演じ、テレビや映画で活躍している女優です。
物語は、日本人のシェフがフランスで三つ星レストランを獲得しようとしていくストーリーです。
序盤から、屋上で、ミシュランの結果を聞く尾花夏樹が描かれ、今年も2つ星という結果に終わってしまったことで、再度、挑戦をしていこうと、焦っていきます。
本作はテレビドラマの内容のあとの話であり、本作単品で観るよりも、まずはドラマ版を観てから、本作を観るほうが良いです。
もともとは、2019年に放送されたテレビドラマがベースとなっており、型破りなシェフが東京で新しくフレンチレストランを立ち上げ、ミシュランの三つ星を獲得していく内容です。
テレビドラマ版では、東京にフレンチレストランをオープンし、ミシュランで評価を受けるまでのサクセスストーリーが面白く、主役である木村拓哉演じる尾花夏樹のキャラクターもクセがありながらも、真っ直ぐな性格でもあるので、群像劇としてしっかりとわかりやすく、良作でもあります。
今回は、フランスにレストランをオープンし、すでに2つ星まで獲得しているところからのスタートなので、レストラン自体のオープンまでの苦労話よりかは、従業員のキャラクターの成り立ちや、尾花夏樹と早見倫子の料理の模索や、フランスでの外国人シェフの見え方で、なかなか良い食材が手に入らないなどの苦労話があります。
中盤以降は、しっかりと料理をどのようにつくるのかの物語となりますが、序盤までは、三つ星を取ることとは異なるストーリーでもあり、ちょっと肩透かし感がありますが、後半で、しっかりとグランメゾン東京らしさを取り戻しています。
出てくる料理や調理シーンはテレビドラマ版のグレードアップしたような展開でもあり、見応えがあります。
テレビドラマのファンであれば、ファンサービス映画として、路線をブレずに完結できる展開でもあり、期待に応えるような映画版クオリティとなっています。
予告編
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