作品紹介
【監督】福田雄一
【原作】花沢健吾
【出演】山﨑賢人/浜辺美波/間宮祥太朗/白石麻衣/山本千尋/宮世琉弥/坂口涼太郎/長谷川忍/木南晴夏/ムロツヨシ/岡山天音/平田満/佐藤二朗/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】時代は、太平洋戦争後、敗戦国となった日本にアメリカよりGHQがやってきて、GHQからの命令は「忍者」組織の解体だった。しかし、現代となり、忍者として暗躍をしている人々がいた。

山崎賢人映画として考えておくと良いです
福田雄一監督は、フリーの放送作家となり、さまざまなバラエティ番組を手掛け、2005年「THE3名様」でドラマ監督を受け持ち、2009年『大洗にも星はふるなり』で映画監督としてデビューをしています。その後、 『33分探偵』『勇者ヨシヒコシリーズ』など、コメディ作品を得意とする監督です。
山崎賢人は、中学生の頃にスカウトされ、雑誌のメンズモデルとして活躍、その後、2010年『熱海の捜査官』でテレビドラマデビューをし、2011年『管制塔』で映画初出演をしています。テレビや映画に多彩な才能で活躍している俳優です。
浜辺美波は、東宝シンデレラオーディションでニュージェネレーション賞を受賞、その後多数の映画に出演し、『君の膵臓をたべたい』で話題となりました。
本作は、2018年より週刊ヤングマガジンで連載をしている漫画「アンダーニンジャ」が原作で、現在14巻まで発売されており、続刊中となっています。2023年には、全12話でアニメ化もされています。
物語は、現代社会で忍者として活動をしている主人公が、戦後70年近くも潜伏している「アンダーニンジャ」という組織を調査していくストーリーです。
序盤から、忍者のことを説明する流れとなり、戦後の日本にも忍者が潜伏し、人しれぬ工作活動をしていることが説明されます。
そこから、現代で作家として活動しているシーンに変わり、いままでの流れが作家の書いた文章だとわかります。
作家を演じるのが、佐藤二朗なのですが、このギャグ感覚を受け入れつつ本作を観ていかないといけない作品ということがちょっとわかります。
主人公の雲隠九郎は、下忍として過ごしている忍者であり、とある任務を依頼され、仕事をしていきます。
佐藤二朗、ムロツヨシ、監督が福田雄一というところでいちいちコントな演出となるので、花沢健吾の原作というよりも、福田雄一監督テイストの作品と考えるとよいです。
つまらないわけでもなく、面白いわけでもなく、物語は観られますが、福田雄一監督テイストは相変わらずな演出なので、正直、30分も観ていると、だんだんとイライラしてきます。
個人の好みではありますが、演出自体の問題でもあり、物語は面白いのですが、演出がツボかといえば、さすがに食傷気味でもあり、さほどギャグな方向にしなくても良いのかと思います。
コメディ要素とキレの良い感じのアクションが見どころではありますが、説明不足なところもあり、結局、中途半端なところがあります。
山﨑賢人主演の映画でもあり、内容が中途半端で終わる作品は今回に限った話でもないので、山﨑賢人映画という点も考慮すれば、さほどイライラするところもありません。
アンダーニンジャ自体は、主人公が固定しないところもある作品であり、今回は、雲隠九郎に関する物語でもあります。
漫画自体も続刊中でもあるので、続編の制作もあり得るのですが、これも、山崎賢人映画として考えておくと良いです。
予告編
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