作品紹介
【監督】ギャヴィン・オコナー
【出演】ベン・アフレック/アナ・ケンドリック/J・K・シモンズ/ジョン・バーンサル/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 クリスチャン・ウルフは会計士をしている男。裏の顔は、命中率100%の凄腕スナイパーでもあり、そんな彼に大企業から財務調査の依頼が舞い込む

ウルフのやっていることは会計士であり、コンサルタントとはちょっと違うとこ
ギャヴィン・オコナー監督は、1995年『Comfortably Numb』で監督デビューをし、2004年「ミラクル」で長編映画を制作しています。2013年「『プライド&グローリー』」で構想13年の映画を完成し、様々な作品を手掛ける監督です。
ベン・アフレックは、1997年の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」での脚本賞受賞をきっかけに映画製作にも本格的携わり、監督3作品目にして栄誉を獲得しています。一時期はキャリアが低迷した時期もありましたが、見事なまでに復活をしました。
物語は、会計士の主人公が、とある大企業の財務資料の調査が依頼される。凄腕スナイパーというもう一つの顔を持つ主人公はその仕事を依頼されて以降、何者かに狙われていくストーリーです。
序盤から、細かい説明のないシーンで物語が描かれていき、ちょっと前後関係のつながりがわからないところがあります。
本作は、過去と現在を絡ませながら、主人公のキャラクター像を描きつつ、現在、会計士兼殺し屋となった主人公の活躍を描いた内容です。
「すべて終わったら出します。」
帳簿の計算が合わないということで、ウルフは、過去15年分の帳簿を調べるのですが、このからくりを見抜いていくところは、有能なところはあります。
ここから大企業での財務調査の裏にある問題に踏み込んでいきます。
財務状況の問題の糸口が見え始めたときに、依頼人自体が殺されてしまい、物語の黒幕と主人公の過去の経歴をもとに物語が描かれます。
要所要所で回想シーンがあり、状況がいまいちわかりにくいところはありますが、後々の伏線としてしっかり回収されていきます。
突然、ウルフの行動が突拍子もなくなってきますが、ウルフ自身は、凄腕の殺し屋というあるある設定でもあり、武器や装備も準備万端のように用意がされています。
ウルフ自体は自閉症という設定でもありますが、あまりその設定自体は必要ないようにも思います。
クリスチャン・ウルフが主人公ではありますが、その裏の顔を探っていく展開と殺し屋家業としてのウルフの両サイドの物語が描かれながら展開をしていくので、飽きずに観ていけます。
大枠の設定はよくあるアクションモノの流れではありますが、素性を知られないようにカモフラージュしているものを解き明かしていくところも面白いです。
観ていくうちにだんだんとベン・アフレックは、ジョン・トラボルタのような感じに錯覚してしまうほど、なんとなく顔は雰囲気がにています。
ウルフを追いかける側のレイモンド・キングをJ・K・シモンズが演じていることで、悪役感がありながらも、どこか正義感もあるような感じもあり、読めないキャラクターとしては良い感じです。
中盤で、これまでの背景を説明してくれるところもわかりやすく、複雑そうに見えながらも丁寧な説明で物語が進むでの、サクサク観られます。
本作の問題は、タイトルが「ザ・コンサルタント」でありながらも、主人公 ウルフのやっていることは会計士であり、コンサルタントとはちょっと違うところはあります。
終盤は、予想に反して、何もかもが破綻するような展開でもなく、むしろ、続編も感じさせるような展開となっています。
予告編
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