【日本映画】「早乙女カナコの場合は(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】矢崎仁司
【出演】橋本愛/中川大志/山田杏奈/根矢涼香/久保田紗友/平井亜門/吉岡睦雄/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 早乙女カナコは、男勝りで自意識過剰な大学生。大学の入学式で演劇サークルで脚本家を目指す長津田と出会い、付き合い始める。カナコは就職をし社会人となっていくが、長津田とはすれ違いが起こり始める。

監督:矢崎仁司, プロデュース:中村優子, プロデュース:金山, プロデュース:登山里紗, プロデュース:古賀奏一郎, Writer:朝西真砂, Writer:知愛, 出演:橋本愛, 出演:中川大志, 出演:山田杏奈, 出演:根矢涼香, 出演:久保田紗友, 出演:平井亜門, 出演:のん, 出演:臼田あさみ, 出演:中村蒼

涙をためるシーンはちょっと、グッとします

矢崎仁司監督は、学生の頃から映画を制作し、1980年『風たちの午後』で監督デビューをしています。1992年『三月のライオン』がベルリン国際映画祭ほか世界各国の映画祭で上映され、評価を得ています。「無伴奏」「三月のライオン」の作品を制作してきた監督です。

橋本愛は、3姉妹の次女として生まれ、一番顔が濃かったという理由で母親がオーディションに応募し、グランプリ受賞の末に芸能界デビューしています。2009年『Seventeen』のミス・セブンティーンに選ばれ、以降映画やドラマに活躍しています。主な作品に「告白」『桐島、部活やめるってよ』、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』などがあります。

中川大志は、小学校4年のときにスカウトされるも、断り、再度同じ人にスカウトされ、芸能界に入る。2009年『わたしが子どもだったころ』で子役デビューをし、2010年『半次郎』で映画デビューをしています。2020年「2020年テレビCM急上昇ランキング」で1位を獲得し、幅広い活躍をしています。

本作は、柚木麻子の2012年の小説「早稲女、女、男」が原作となっています。柚木麻子の作品は多数あり、数々の賞を受賞している作品もありますが、映画化された作品は、少なく、「伊藤くん A to E(2018)」「私にふさわしいホテル(2024)」に継いで、3作目となります。

物語は、勝ち気で男勝りの主人公が、大学で出会った男性と付き合って行く10年間の恋愛を描いたストーリーです。

序盤から大学生として新生活が始まり、カナコが通学をしますが、そこで、とある男性がピストルで撃たれて倒れる長津田に出会います。

実際には撃たれているわけではなく演劇サークルの演劇の一環であることがわかり、そこから、カナコと長津田は知り合って行きます。

カナコと長津田の2人のシーンで物語が進んでいき、他のキャラクターはあまり出てこずに2人の関係性が主に描かれていきます。

2人の付き合いが長くなり、お互いのすれ違い感もちょっとだけ描かれてきます。

長津田は大学で演劇サークルで脚本と演出をしながら、学校でモラトリアムをしている一方、カナコは出版社という夢を持ち就職をしようとしていきます。

「卒業できないんじゃなくて、俺は卒業しないの」

長津田とカナコの話は中盤以降、枝分かれをしていきますが、本作は2人の物語でもあり、ある程度は結末は予想はつくのですが、カナコ視点で考えれば、長津田である必要はないかなぁとも思うところがあります。

後半、カナコは彼氏との別れのシーンがありますが、このときのワンカットで涙をためるシーンはちょっと、グッとします。

本作の主人公は、カナコであり、長津田自体はさほど描かれることは少ないのですが、物語のキーは長津田でもあり、カナコ視点から長津田をどう捉えていくかのストーリーでもあります。

中川大志のダメ男風なところは、決して駄目なわけではなく、から回っているだけというのもわかるのですが、やっぱりこういう中身が薄そうなところは、もっと他の人でも良かったのでは?とは思います。

予告編

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監督:矢崎仁司, プロデュース:中村優子, プロデュース:金山, プロデュース:登山里紗, プロデュース:古賀奏一郎, Writer:朝西真砂, Writer:知愛, 出演:橋本愛, 出演:中川大志, 出演:山田杏奈, 出演:根矢涼香, 出演:久保田紗友, 出演:平井亜門, 出演:のん, 出演:臼田あさみ, 出演:中村蒼
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