【日本映画】「サンセット・サンライズ(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】
【脚本】
【出演】/西尾晋作//関野百香//ケン//山城進一郎/好井まさお/平畑耕作/藤間爽子/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 西尾晋作は、コロナ禍でのリモートワークをきっかけに、南三陸にある4LDKの家にお試し移住をする。地元住人には釣り三昧の生活をしている彼との関わりに困惑していた

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この問題は、主人公の菅田将暉のキャラクター性によるのかも

岸善幸監督は、テレビ制作会社 テレビマンユニオンで監督と同期の演出家で、主に映画監督というよりも、構成や演出、プロデュースを行っています。

菅田将暉は、モデルのオーディションで選ばれた後、2009年「仮面ライダーW」で、初出演初主演をしています。その後は多くの話題作に出演しています。

宮藤官九郎は、1990年に劇団「大人計画」に所属し、作家として活躍しています。1995年にグループ魂を結成しばんど活動をする傍ら、2000年『池袋ウエストゲートパーク』でテレビドラマ初脚本を手掛け高い評価を得ています。その後は、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』、『あまちゃん』、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などの脚本を担当しています。2005年『真夜中の弥次さん喜多さん』で映画監督デビューもしており、「中学生円山 」「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 」なども監督しています。マルチに活動する脚本家です。

物語は、コロナ禍をきっかけにリモートワークとなり、お試し移住をした主人公が地域住人との生活に溶け込んでいこうとする姿を描いたストーリーです。

序盤から、章男が自分の漁船で釣りをしているシーンから始まり、そこからその娘の百香が役所で仕事をしているところも描かれ、南三陸で生活している関野家のことがわかります。

本作は、ちょうどコロナ禍の初期の頃時代設定であり、要所要所で、濃厚接触に関してが描かれ、コロナ禍を知らない人にはちょっと理解ができないところでもありますが、そもそもそのコロナ禍での行動そのものが、2025年の今から見れば、とても滑稽に思えます。

南三陸は、東日本大震災から復興したものの、人口減少もあり、空き家が増えてきたことで、関野家もとある家を貸出することになります。

そこに、本作で主人公 西野が登場し始めてくるのですが、菅田将暉が演じており、飄々としているキャラクター自体は面白く、前半はこのキャラクターと南三陸の村社会の間でのギャップが面白く観られるところになります。

「イメージだよ、イメージで生きてんの、田舎の年寄は。」

百香が貸出をした一軒家に西野がリモートワークを利用して移住をしてきますが、南三陸のこの街の文化や風習のギャップや方言で街に溶け込みにくいところもあり、閉鎖的なところが描かれてつつも、陰湿な感じというよりも軽い感じのコメディとして作られている点は観やすさがあります。

「あの家さ、他人が住むってことは、大変なんだぞ」

関野家には色々と事情があるようですが、その内容は中盤以降で描かれていき、単なる地方とのギャップのコメディから、ラブストーリー的に転換をしていきます。ただし、西尾自身は観ていると、自分の生活圏内以外にはさほど興味はないように見えます。

本作は、楡周平の小説「サンセット・サンライズ」が原作となっており、脚本を宮藤官九郎が書いているので、宮藤官九郎のオリジナル作品というわけではないので、この組み合わせ自体がうまく機能したのかどうかが本作を楽しめるポイントです。「池袋ウェストゲートパーク」も原作は、となりますが、原作からちょっと外れた感じもあり、このアレンジが面白かったとも思えます。

「俺は、ただこの街に生まれなかっただけ」

なもんで、終盤の展開は西尾の感情がわかりやすいのですが、百香に気持ちを寄せる理由がいまいちわからないところもあります。

竹原ピストルが演じるケンのキャラクターも良い感じではあり、こういうキャラクターはいわゆる最後にまとめをしてくれるところはあります。

前半はそこそこおもしろいコメディだったのに、終盤は非常にまとまりもなく広げた風呂敷をまとめただけの展開にはちょっと残念ですが、この問題は、主人公の菅田将暉のキャラクター性によるのかもしれません。

もう少し真面目そうな人が主人公だと納得できたような気もします。

予告編

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