作品紹介
【監督】柳裕章
【出演】近藤芳正/村田雄浩/東茉凜/西園寺章雄/和泉敬子/仲野毅/西尾塁/
【あらすじ】主人公 星孝史は、京都下京区「そのうちcafe」を営む男性。そこに大林沙耶と名乗る女性が働き始める。二人にはそれぞれ過去に家族の問題を抱えていた。
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俳優的には不安のない配役でもあり、物語をしっかり観ていける感じ
柳裕章監督は、数々の監督のもとで制作を学び、2021年に『科捜研の女』season21第12話で初監督をしています。その後、2025年「事実無根」で長編映画初監督としています。
近藤芳正は、劇団員として活動し、1991年『12人の優しい日本人』に出演以降、三谷幸喜作品に数多く出演しています。映画やテレビドラマの出演が非常に多く、2015年『野良犬はダンスを踊る』で映画初主演をしており、主役から脇役まで器用にこなす俳優です。
物語は、京都に実在するカフェを営む男性のもとで、とある女性が働き始めます。その女性と店主はそれぞれに過去に家族との複雑な関係があり、過去の事実と向き合っていくストーリーです。
本作は実在するカフェが使われており、場所は京都の五条付近にあります。公園とつながっているような入口があり、店内もお店というよりも自宅のような装いで絶妙な感じのカフェです。
非常に素朴な感じの作品にも見えますが、内容的には家族の過去の話が多く含まれているようで、それほど気楽な物語とは言えない印象です。
「事実無根」というタイトルより、過去の誤解が生んだ思い違いがあるわけですが、その誤解を紐解いていくそんなストーリーです。
俳優的には不安のない配役でもあり、物語をしっかり観ていける感じです。
各国の国際映画祭で13冠の受賞歴もあり、99分の内容ながら、しっかりと観られそうな作品です。