作品紹介
【監督】水野格
【出演】高橋文哉/北香那/坂井真紀/袴田吉彦/菊地凛子/染谷将太/田中圭/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 丸子は、配達員をしている青年。ある日「次々と人が消える」マンションに毎日配達をしていくうちに怪しげな住人の秘密を知る。

よくよく考えないと、チョット意味がわからないのかもしれません
水野格監督は、2023年のテレビドラマ「ブラッシュアップライフ」で監督をしており、非常に綿密な演出で高い評価を得ています。もともとはバラエティ番組のディレクターでもあり、近年ドラマ制作を通じて、2024「あの人が消えた」を監督しています。
高橋文哉は、2017年男子高生ミスターコン2017でグランプリに選ばれ、芸能界デビューをしています。2019年『仮面ライダーゼロワン』で主役を演じ話題となり、その後、テレビドラマ「最愛」でも注目されています。2019年「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」で映画デビューをしており、その後も、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル」「牛首村」などに出演し、活躍の幅を広げている俳優です。
物語は、主人公の配達員の青年が、人が消えてしまう噂のあるマンションに出入りしていくうちに、マンションの住人の秘密を知り、同僚とともにマンションの住人の正体を探るが、徐々に大きな事件に巻き込まれていくストーリーです。
序盤から、とある女性がマンションの自宅に帰り、ポストを調べているときになにかを見てしまい、そこで自宅に逃げ込みますが、家に入れず、女性が消え失せてしまう事件が起こります。
そこからタイトルとなり、場面は変わり、配送会社で働く主人公 丸子のことが描かれます。
丸子は、配送の仕事を始め4年が経過しますが、様々なことでミスもあり、仕事にも苦労をしていることで、楽しみとしてネット小説を読むことが楽しくなっていきます。
疎外感を感じながら日々を過ごしていますが、そんな中、とあるマンションでの配達で、マンションの異常な環境に異変を察していきます。
本作は、複数の章に分かれており、「配送者 丸子夢久郎」「人が消えるマンション」「302号室 ???」「須藤と別府、寺田に梅沢、最後は相馬」「■■■■■(ネタバレになるので伏せ字)」となっています。巧妙ながらも、しっかりとわかりやすいタイトルです。
丸子の同僚に荒川という男性がおり、プロの小説家がを目指していて丸子がそのマンションで見聞きしていることの相談とその推理をしています。
「これは、寿司屋に来たらガパオライスを出された気分ですね。」
本作はミステリーではありますが、この荒川という同僚のテキトーながら、わかりにくい例えが意味があるようなないような感じで混乱していくところも巧妙です。
怪しいのは島崎という染谷将太の演じる人物ですが、ここにもミスリードがあり、ミスリードと伏線をほとんどの部分に隠されており、水野格監督はバカリズム脚本のテレビドラマを手掛けているだけあり、演出はうまいです。
梅沢富美男がものすごい配役で登場します。特に重要に見えないようで、重要な役なので、見落としに注意です。
終盤15分でほとんどの謎を解明してくれるので、わかりやすいです。一応は想定外の展開でまとめてきますが、どこかでみたような展開かもしれません。とはいえ、さまざま点はすべて伏線として設定されているので、整合性のある内容はほとんどの内容をスッキリさせてくれます。
さらに最後の5分でまとめをしてくれますが、よくよく考えないと、チョット意味がわからないのかもしれません、一応全部しっかりと説明があるのでわかりやすいです。
予告編
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