概要
【発表】2025年3月2日 17:00(現地時間)
【会場】アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス ドルビー・シアター
公式サイト
アカデミー賞は、知名度と世界三大映画祭よりも古い歴史を持つ賞であるため、世界的によく知られた映画賞となっています。
アカデミー賞を受賞すると、賞の名称を刻印した金メッキの人型の彫像「オスカー像」が贈られ、賞金は与えられない。
1929年に設立された「映画芸術科学アカデミー」の夕食会の一環としてはじまり、当初は、オスカー像ではなく、楯が贈られていた。
第一回アカデミー作品賞(1927年1928年)は「つばさ」が受賞しています。
ノミネートは、原則として前年の1年間に条件を満たしている作品に限られる。(ロサンゼルス郡内の映画館で連続7日以上の期間、有料で公開された40分以上の長さの作品で、劇場公開以前にテレビ放送、ネット配信、ビデオ発売などで公開されている作品を除く、映画が最初に公開されてから90日間、劇場公開以外の方法で公開されていない、ロサンゼルスでの劇場公開の前に米国内で劇場公開以外の方法で公開されていない、など)
第97回アカデミー賞〔2025〕の受賞作品(抜粋)
【作品賞】ANORA アノーラ
【主演男優賞】エイドリアン・ブロディ「ブルータリスト」
【主演女優賞】マイキー・マディソン「ANORA アノーラ」
【助演男優賞】キーラン・カルキン「リアル・ペイン 心の旅」
【助演女優賞】ゾーイ・サルダナ「エミリア・ペレス」
【監督賞】ショーン・ベイカー「ANORA アノーラ」
【脚本賞】「ANORA アノーラ」ショーン・ベイカー
【国際長編映画賞】「アイム・スティル・ヒア(ブラジル)」
【長編アニメ映画賞】「Flow」
【視覚効果賞】「デューン 砂の惑星 PART2」
ANORA アノーラが、最多5部門を受賞しています。日本での公開は、2024年2月28日からとなります。
ANORA アノーラは、第77回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞を受賞しており、非常に高い完成度の作品というのがわかります。
監督賞をANORA アノーラのショーン・ベイカー監督が受賞していますが、ショーン・ベイカー監督はアカデミー賞史上初の単一作品での最多4部門の受賞をしています。
エイドリアン・ブロディは、2002年「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を受賞しており、今回は2度目の受賞となります。
助演男優賞のキーラン・カルキンは、1990年「ホーム・アローン」で俳優デビューをしており、今回が初のアカデミー賞受賞となります。
「デューン 砂の惑星 PART2」が視覚効果賞を受賞していますが、かなり前に公開されていたように思いますが、第97回アカデミー賞候補だったようです。
日本から、長編ドキュメンタリー賞「Black Box Diaries(伊藤詩織監督)」、短編ドキュメンタリー賞「Instruments of a Beating Heart(山崎エマ監督)」、短編アニメーション賞「あめだま(西尾大介監督)」がノミネートされていましたが、いずれも受賞にはなっていません。
2024年のアカデミー賞で、日本作品の受賞が多かった点と、アカデミー作品賞候補が意外と評価が別れていたので、ちょっと小粒な印象の結果に思います。