【日本映画】「かくしごと(2024)」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/中須翔真//安藤政信/
【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】主人公 千紗子は絵本作家として仕事をしている女性。ある日、父 孝蔵の認知症の問題で、故郷で介護しながら、同居生活を送ることになるが、そこで、事故で記憶を失った子と出会い、ともに生活をしていく。

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ビミョーなズレが本作の魅力にもなっています

関根光才監督は、ミュージックビデオなどを制作し、2018年「太陽の塔」で映画監督デビューをしています。その後、2018年「生きてるだけで、愛。」を制作し、評価を得ています。CMやMVなどを制作しつつも、映画製作も行っている監督です。

杏は、父親にを持ち、15歳よりモデルとして活躍しています。2007年『天国と地獄』で女優デビューをし、2008年「櫻の園」で映画デビューをしています。主にテレビドラマでの活躍が多いところもあり、「デート〜恋とはどんなものかしら〜」では独特な役を演じており、印象に残るというよりも、そつなく役柄を演じる女優に思います。

物語は、父親の介護で田舎に戻り同居を始めた主人公が、地元の友達とのドライブ中で事故に遭い、少年を助けるも、その少年はとある事情があり、同居を始めていくというストーリーです。

序盤から、とある田舎町に車でやってくる千紗子が描かれ、実家で認知症となっている父・孝蔵の介護をすることとなります。

認知症の父と暮らし始めますが、ある日、夜中に友人とドライブをしている際に少年を轢いてしまいます。

大きなトラブルとしたくないがために自宅に連れていき手当をしますが、その際に虐待の跡を見つけます。

この少年の事情がこの時点ではよくわかりませんが、この少年が本作の鍵となっていきます。

千紗子の友人が車で事故を起こしたわけですが、事故の事実はできれば隠したいということもあり、千紗子の自宅で少年と父と千紗子で暮らし始めます。千紗子の友人が事実を隠したいという点はちょっとひどいかなぁと思うのですが、本作は主人公 千紗子の視点で観ればよいです。

千紗子は、虐待を受けていたっぽい少年をしばらくの間、実家で共に生活して、少年のためを思って守ろうとしていきますが、少年は、川に流されて行方不明だったということがわかります。

物語はわかりやすく進みますが、腑に落ちない点は千紗子の背景がわからないところもあり、むしろ、本作の登場人物がいずれもどういうひとで、年齢や私生活がいまいちわからないところがあります。

逆にいえば、各人物の事情がわからないので、少年や千紗子の周りで起こっている状況がすんなりとわかる感じでもあります。

少年の親を調べて自宅に訪ねに行きますが、千紗子の機転で事情を伺うのですが、少年の親の環境が徐々にわかってきます。

普通の物語のような感じでもありますが、千紗子の行動が妙に無軌道な感じもしますが、その理由も徐々にわかってきます。

シンプルな物語で、主人公 千紗子視点の内容でもあり、登場人物も限られるので、特に難解なところはありませんが、登場人物の背景があまり語られずに物語が進むところがあります。

各登場人物の事情は中盤以降でわかるようになるので、消化不良のまま、映画が終わることもないので、主人公視点で観ていけます。

ハートウォーミングな話ではなく、ミステリー作品でもあるので、主演の杏のイメージからちょっとずれる感じもしますが、そのビミョーなズレが本作の魅力にもなっています。

予告編

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