作品紹介
【監督】S・S・ラージャマウリ
【出演】N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア/ラーム・チャラン/アジャイ・デーヴガン/アーリヤー・バット/シュリヤ・サラン/サムドラカニ/レイ・スティーヴンソン/アリソン・ドゥーディ/オリヴィア・モリス/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】1920年のインド帝国が舞台。イギリス領インド帝国で、少女を連れ去られてしまった村で、少女を助けるために立ち上がるビームと英国政府の警察となったラーマの友情から、ある事件について友情か使命かで選択が迫られていく。
終盤のラーマの戦闘はもうカッコいいとしか言いようがないです
S・S・ラージャマウリ監督は、2001年『Student No.1』で映画監督デビューをし、その後、様々な作品を制作し、2009年『マガディーラ 勇者転生』で注目されます。2012年『マッキー』で世界的な映画賞を受賞し、2015年『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』の2部作で決定的な人気と評価を得ています。
N・T・ラーマ・ラオ・ジュニアは、1996年『Ramayanam』で子役としてデビューをし、2001年『Ninnu Choodalani』で俳優としてデビューをしています。S・S・ラージャマウリ監督のデビュー作品『Student No.1』にも出演しており、以降、S・S・ラージャマウリ監督作品に複数出演しています。
物語は、1920年のインドを舞台に、イギリス政府にさらわれた少女を救うために立ち上がった男と、英国政府の警察官の男の友情と運命を描いた壮大なストーリーです。
序盤から、アーディラーバードの森にあるゴーンド族の村で平穏に暮らしている中に、イギリス領インド帝国の人らが訪れ、少女マッリが両親から引き離されてしまいます。
インドと言う国を知っておく必要がありますが、本作は1920年のインドを描いており、イギリスに支配されているインドと言うところでの描き方となります。
S・S・ラージャマウリの演出でもあるので、色々なところで超人的なところがありますが、むしろ、これを観たいがためにS・S・ラージャマウリ作品を見ているようなもんです。
橋の上で馬とバイクから飛び降りて、ラーマとビームが手を取り合い協力して子どもを助けるところは、まさしく、仰々しいながらも、S・S・ラージャマウリだからこその演出とも思えます。
RRRとは、「FIRE」「WATER」からくる言葉であり、その他にもRと連想する言葉があります。実際のところ、本作の力強さを思えば、RRRの意味なんてさほど気にしなくても良いです。
INTERRRVALの表記はなかなか小ネタが効いていてこれも良いです。まさしく期待通りとも言えます。
中盤で鞭打ちシーンがあり、拷問を受けますが、ミュージカルと拷問をあわせた演出は、今まで見たことない演出でもあります。
終盤のラーマの戦闘はもうカッコいいとしか言いようがないです。ランボー感がありますが、むしろそれで良いです。
相変わらずスローモーションの演出が多様されていますが、これもまたS・S・ラージャマウリ監督の持ち味ではあるので、満足しかないです。
追い詰められ虐げられて、そこからの逆襲劇は「バーフバリ」でも爽快感がありましたが、まさしくこういうのを望んでいるわけであり、今回は、1920年を舞台にしているところもあるので、時代ごとに武器はことなれど、やっていることはさほど変わらない
「仕留めるべきは獅子」
182分という時間が長いというようにも見えますが、むしろ本作はまだまだ観ていられるくらい見応えのある要素で構成されているので、ハマればむしろとても楽しんで観られます。
予告編
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