【洋画】「ノーウェア:漂流(2023)」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】アルベルト・ピント
【出演】アンナ・カスティーリョ/タマル・ノバス/トニー・カルビーリョ/マリアム・トーレス/イリーナ・ブラボ/ビクトリア・テイへイロ/ルーシア・ソリア/

【あらすじ】主人公 ミアは、崩壊した国から逃れるためにコンテナに乗り込み国を脱出するが、嵐でコンテナが海に落ちてしまい漂流することになる

ツッコミどころも満載でもあるので、そういう視点で観ればよい作品かと

アルベルト・ピント監督は、スペインの監督で、2008年「Leaving New York」で監督デビューをしています。

アンナ・カスティーリョは、2009年よりテレビドラマに出演をし、2010年『Elena Trapé’s Blog』で映画デビューをしています。2016年『The Olive Tree』でゴヤ賞にて最優秀新人女優賞を受賞しています。

物語は、崩壊したスペインを脱出し、アイルランドに亡命しようとした主人公の妊婦が、コンテナに入り密航をするが、コンテナが海に落ちてしまい、コンテナで海を漂流するストーリーです。

序盤から、スペインの劣悪な状況が描かれ、夫のニコとともにコンテナに入り、国を脱出しようとします。

すぐにコンテナに隠れているのがバレてしまい、夫と離れ離れになってしまいますが、運良くミアはコンテナの荷物の上に隠れていたことで、一人だけ助かりますが、そのまま船にコンテナが載せられて航海をすることになります。

その後、嵐に遭い、コンテナごと海に投げ出されますが、コンテナの密室の中で漂流することになります。

ここから、物語はサバイバル的な感じで、ミア一人での話となっていきますが、銃で打たれて穴だらけのコンテナで外に出ることもできず、漂流してしまったことで、まずは、コンテナから出ることが必要になりますが、その前に、お産が始まり、出産をすることになります。

序盤から中盤までで、生き残る見込みがほとんどない感じの展開となりますが、とにかく生き残らなければならない状況でかなり過酷なことをしながら生き延びていきます。

中盤でコンテナの外に出られますが、ここからさらに過酷なところもあり、まわりには何もない状況で漂流をし、魚を捕まえたりしながら飢えをしのぎ、生き延びていきます。

この過酷な状態で新生児とともに生き延びていくのはあまりありえないのですが、このあたりは創作物でもあるので、ある程度はご都合的なところもあります。

10日以上も漂流をしますが、中盤過ぎで、スマートフォンで夫と連絡が取れてしまうのもご都合的ではありますが、細かいことはあまり気にしないほうが良いです。

さらに絶望的となるのは、コンテナは徐々に浸水しているというところもあり、どのように生き延びるのかは観てもらうのが良いです。

実際にこんな環境に陥るのは非常に勘弁したいところですが、あくまで映画というところでもあるので、その点を考慮して観るのが良いです。

スペインの作品という珍しいところではありますが、2023年に最も視聴された非英語圏のNetflix映画として記録されています。

脚本家が、アーネスト・リエラ、ミゲル・ルス、インディアナ・リスタ、ショーン・ウィンスロー、テレサ・ロセンドイと5人も関わっているところもなかなかな大所帯でもあり、ツッコミどころも満載でもあるので、そういう視点で観ればよい作品かと思います。

予告編

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