【日本映画】「リバー、流れないでよ(2023)」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/角田貴志/酒井善史/諏訪雅//中川晴樹//鳥越裕貴//久保史緒里/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ミコトは、京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働く女性。別館裏の貴船川の辺にいるところで女将に呼ばれて仕事に戻るが、2分後、再び時間が巻き戻ってしまう。

リバー、流れないでよ

リバー、流れないでよ

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もう少しウイットな笑いがあって良かったのかと

山口淳太監督は、2004年にヨーロッパ企画に参加し、ミュージックビデオやドラマの監督を務めています。2020年「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」で監督を務めています。

藤谷理子は、2021年よりヨーロッパ企画の団員隣、演劇に出演しています。2017年「あさひなぐ」で映画初出演をし、その後、2023年「リバー、流れないでよ」で映画初主演をしています。

物語は、とある京都の老舗旅館で、2分間の時間が巻き戻ってしまう現象に旅館の人々がその時間の歪みから抜け出そうとしていくストーリーです。

序盤から、老舗料理旅館「ふじや」の日常が描かれます。これは布石でもあり、その後タイトルが出たあと、旅館の中で時間がループしている状況に陥ります。

「ループくらい、どうってことないでしょ」

女将は多少取り乱し感はありますが、2分間を何度もループする点で非常に複雑な感じがします。

しつこいくらいに2分間が巻き戻りますが、同様のプロットの作品は多いので、さほど理解に苦しむことはないかと思います。巻き戻ってしまう2分間はノーカットで描かれるので、2分間の時間がわかりやすくなっています。

むしろ、このループの現象をどのように抜け出していくかが、面白いところです。

本作の旅館は、主演女優の藤谷理子の実家となっており、天保年間創業の老舗旅館「貴船ふじや」となります。

どこか的な密室劇な感じもしますが、ヨーロッパ企画の作品は、このような作品が多く、同じ時間を繰り返していながらも、同じような行動をしない人らばかりであり、この空気感が馴染めるかによって、本作の良し悪しが変わります。

初期設定の位置は変わらないので、どの方向に進むかで、その後の進展が変わり、微妙に起こることも変わってきます。

オチもある程度はしっかり説明があるのですが、結果的にSF要素がでてくるので、この要素も納得ができるかできないかで賛否が分かれるところです。

コメディ要素のある作品ではありますが、笑いどころや小粋なギャグと言うのはさほどない点は、もう少しウイットな笑いがあって良かったのかと思います。

登場人物の間抜けさではなく、この現象を利用したコメディ感があると良かったのかもしれません。

予告編

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