作品紹介
【監督】トッド・フィリップス
【出演】ホアキン・フェニックス/レディー・ガガ/ブレンダン・グリーソン/キャサリン・キーナー/ザジー・ビーツ/
【あらすじ】主人公 ジョーカーは、社会への代弁者として祭り上げられた人物。ある日、謎めいた女性 リーと出会い、ジョーカーの狂気が伝播していく。
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あくまでジョーカーが狂気に満ちていく内容が本筋
トッド・フィリップス監督は、学生時代から映画を撮り始め、ドキュメンタリー映画『全身ハードコア GGアリン』が初監督作品となります。以降、コンスタントに作品を撮り、2018年には「アリー/スター誕生」を制作しています。
ホアキン・フェニックスは、子役として活躍をし、昔はリーフ・フェニックスの芸名でしたが、15歳ごろから現在の本名に改名し、以降「グラディエーター」「ザ・マスター」に出演しています。リヴァー・フェニックスは実の兄ですが、1993年、ホアキンが19歳の時にオーバードーズで他界しています。
レディー・ガガは、2008年のファーストアルバム「ザ・フェイム」のヒットで一躍有名となり、奇抜なファッションとパフォーマンスで人気のあるミュージシャンです。
物語は、前作からの引き続きの作品で、主人公が狂気のカリスマとなり、さまざまな人に影響を与え、ある日出会った女性と共に世界を揺るがす事件へと発展していくストーリーです。
タイトルの「Folie à Deux」(フォリ・ア・ドゥ)はフランス語で「二人狂い」という意味で、一人の妄想がもう一人に感染し、複数人で同じ妄想を共有する精神障害のこと。
ジョーカー自体は、バットマンの敵役として登場したキャラクターで、映画のバットマン作品では数回登場している人気のキャラクターです。
今回は前作「ジョーカー」の続編であり、前作のラストからつながっている作品かと思われます。
前作ではジョーカーの誕生までは描かれ、本作ではその2年後の物語で、アーカム州立病院の患者となり、そこで出会ったリー・クインゼルと恋に落ち、ジョーカーの信奉者たちから支持されていく内容です。
キャスト的にはバットマンは登場しないのかと思われ、あくまでジョーカーが狂気に満ちていく内容が本筋ではあります。
アクション作品ではなく、ジョーカーというキャラクターを深堀した作品でもあるため、どちらかといえば、スリラー作品として観るのが良いです。