作品紹介
【監督】二村真弘
【あらすじ】1998年7月に発生した和歌山毒物カレー事件を検証したドキュメンタリー作品です。
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今一度あの事件は何だったのか?
二村真弘監督は、テレビ等でドキュメンタリー作品を制作し、2024年「マミー」で映画監督デビューをしています。
物語は、1998年7月に発生した和歌山毒物カレー事件で被害者と容疑者の視点で事件を読み解いていくドキュメンタリー作品です。
実際に発生した事件でもあり、真相自体はあまり確実なところがありませんが、様々な証拠もあり、犯人と断定されています。現在も無罪を主張しているところもありますが、刑自体は確定しています。
死者は4人で負傷者は63人の事件となっています。林眞須美容疑者は、2024年現在63歳となり、2009年に死刑が確定していますが、現在も刑は執行されていません。
ドキュメンタリーとして制作されていますが、予告編を見る限りでは、最高裁の判決に異議を投じているわけで、本作の制作に関しては、当時の判決内容以上に、司法の捉え方に問題提起しているようにも思えます。
マスコミの報道により印象つけられてしまっている容疑者の印象も、実際には、バイアスのある内容とも言える点も考えられます。
本作の制作意図については、事件のに関しての問いかけというよりも、報道や取材における偏向性もあるように思え、刑が確定はしているのですが、今一度あの事件は何だったのか?ということを考え直すのには良いかもしれません。