作品紹介
【監督】内田英治
【出演】土屋太鳳/佐久間大介/金子ノブアキ/真飛聖/後藤剛範/片山萌美/片岡礼子/杉本哲太/斉藤由貴/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 輪花は、ウェディングプランナーとして働く女性。奥手な彼女は恋愛にも奥手で、友人に誘われて、マッチングアプリに登録をする。出会った吐夢という男はプロフィールとは違う暗い男だった。
サブスクで観る
本作が創作であるという落とし所なんだろうと
内田英治監督は、テレビのディレクターや雑誌ライターを経て、1999年に脚本家デビューをし、その後、2004年『ガチャポン!』で映画監督デビューをしています。2019年「全裸監督」など独特な作風の監督です。
土屋太鳳は、2005年「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」にて審査員特別賞を受賞し、その後2008年「トウキョウソナタ」で映画デビューをしています。2011年には「鈴木先生」でドラマ初レギュラーともなり、2013年『果てぬ村のミナ』で映画初主演にもなっています。女優業だけでなく、司会もこなすこともあり、多彩な才能のある女優です。
本作は、内田英治監督の脚本となっていますが、映画公開1ヶ月前に小説が刊行されています。
物語は、マッチングアプリで出会った男性が、プロフィールとは違い、徐々にストーカーと化して、徐々に事件に巻き込まれていくストーリーです。
序盤から、マッチングアプリの説明から、アプリを通じてのカップル成立を説明していきます。音楽がモーリス・ラヴェル「ボレロ」とクラシックを使用しています。
そこから、殺人事件の現場の調査のシーンが描かれますが、マッチングアプリで結婚したカップルの殺人事件ということで、物語のサスペンス面をサクッと説明します。
主人公は、結婚式場で仕事をしているのですが、出会いのためにマッチングアプリを使う流れとなり、なんとなく、マッチングアプリ推奨映画な感じもしてきてしまいます。
昔のCRTモニターのパソコンを使う回想シーンがありますが、いくら内容がヤバいとはいえ、コンセント引っこ抜いて終了させてしまうところは、なかなかな平成感です。
途中から、マッチングアプリのことはほとんど関係なくなっちゃうのと、サスペンスな流れが強い感じもあり、内容のちぐはぐ感は感じます。
なんというか「「スマホを落としだだけなのに」的な作品を作ってもらえませんか?」と言われて制作した感じもします。
犯人が誰とか、動機がどうこうという点については、物語のサスペンス性でひっぱっている印象もあり、あまり印象に残らないところがあります。
最後のカメラ目線はさすがにどうかと思いますが、本作が創作であるという落とし所なんだろうと思います。
いろいろなキャラクターにサイコパス感を感じますが、斎藤由貴が一番じわっとサイコだった気もします。