作品紹介
【監督】橋口亮輔
【出演】江口のりこ/内田慈/古川琴音/青山フォール勝ち/
【あらすじ】主人公 弥生は、親孝行で母親を温泉旅行に三姉妹とともに出かける。「母親みたいな人生を送りたくない」と思う三姉妹は徐々に関係がこじれていく。
サブスクで観る
むしろコメディホームドラマなんだろうなぁと
橋口亮輔監督は、学生時代より映画を制作し、ぴあフィルムフェスティバルで高い評価を得たあと、1993年「二十才の微熱」で商業映画監督としてデビューしています。1005年「渚のシンドバッド」でロッテルダム国際映画祭でグランプリを受賞し、高い評価を得ています。寡作なところがありますが、いずれも内容の良い作品の多い監督です。
江口のりこは、映画女優を目指し、劇団東京乾電池の研究生となっています。その後、2002年『金融破滅ニッポン 桃源郷の人々』で映画デビューをしています。テレビや映画に幅広く活躍している女優です。
古川琴音は、満島ひかりに憧れて俳優となり、2018年「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で映画初出演をしています。2021年『偶然と想像』で評価をされ、テレビや映画、など幅広い活躍をしており、今後がきになる女優です。
物語は、親孝行のために母親と温泉旅行に来た三姉妹がそれぞれの想いが交錯し、関係がこじれていくストーリーです。
橋口亮輔監督の9年ぶりの監督作品であり、ペヤンヌマキ主宰の演劇ユニット「ブス会」の舞台を脚色して映画化となっています。
温泉宿を舞台に三姉妹と母親がそれぞれこじれた感じで揉め事となっていく内容ですが、傑作ホームドラマと言うところもあり、また、橋口亮輔監督の手腕もあり、姉妹喧嘩だけにとどまらないところはあると思います。
江口のりこが主人公というところもあり、なかなか地味な感じではありますが、芸達者なところはあるので、むしろ登場人物全員が引き立っているような内容かと思います。
姉妹喧嘩がコメディ感のあるような内容でまとめられていれば、笑って観られるようなところは感じます。むしろコメディホームドラマなんだろうなぁと思います。