作品紹介
【監督】飯塚健
【原作】クロマツテツロウ
【出演】醍醐虎汰朗/黒羽麻璃央/駒木根隆介/市川知宏/三浦健人/里崎智也/小沢仁志/髙嶋政宏/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 黒田鉄平は、中学時代に野球部で活動をし、高校入学後に茶髪となり、学校に通うが、ひょんなことから野球部への入部を勧められ、入部する。その野球部は伝統として行われているイベントもある、よくある野球部だった。
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原田監督役の高嶋政宏のキャラクターは無茶苦茶なんですが、このキャラクターはこのデフォルメ感が良いです
飯塚健監督は、2003年『Summer Nude』で商業映画監督デビューをしています。舞台や映画、テレビなど幅広い範囲で活躍する監督です。なお、2012年女優の井上和香と結婚しています。
醍醐虎汰朗は、中学でサッカー部を引退後、芸能界に入り、映画やテレビドラマで活躍しています。
物語は、高校入学をし、そこで野球部に入部することで、先輩後輩の関係や、鬼コーチと関わることで、部活あるあるを描いたストーリーです。
序盤から、主人公視点で、高校生活を始めようとする姿が描かれ、そこでトントン拍子に野球部へと導かれていく展開があります。
野球部あるあるを描いている作品でもあり、現在ではあまりここまでデフォルメされた部活はないのかもしれませんが、いわゆる昭和感のある部活的な要素が描かれます。
原田監督役の高嶋政宏のキャラクターは無茶苦茶なんですが、このキャラクターはこのデフォルメ感が良いです。
「亀井、お前昨日スラムダンク読んだ?」
先輩の存在がすべて小沢仁志というのもコント感があり、笑えます。
主人公視点の部活あるある物語であり、要所要所で格言もつぶやかれます。
こういう要素はもうすでにコント感があるのですが、本作の面白いところはこういうところです。
中盤で、ちょっと恋愛要素が入ってきますの、物語のエッセンスが加わりますが、さほどこの要素が重要ではなく、やはり野球部を通じたコメディ感のあるところが本作の魅力となります。
終盤は、2年生になった黒田が、同じルーチンを続けるわけですが、コメディ感もあり、でもやっぱりきっちりと面白く、そして野球部という特殊感があるようで、他の部活でも同様にあるようなところが描かれます。
主人公がヒーローとなるわけではなく、多くの登場人物が出てくるところが本作の良いところで、主人公はレギュラーになるわけでもなく、試合で優勝するわけでもありません。
ただ、そんな多くの個性的なキャラクターが楽しめるという点で、本作の面白さがあると思います。
予告編
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