【監督】デミアン・チャゼル
【出演】ブラッド・ピット/マーゴット・ロビー/ディエゴ・カルバ/ジーン・スマート/
【あらすじ】サイレント映画の大スター ジャックは、毎晩開かれるパーティの主役である。会場に訪れたエニーは夢を抱いてハリウッドにやってきた青年。新人女優のネリーはエニーと意気投合をし、1920年代のハリウッドで有名になっていく。
185分という長時間の作品ですが、あっという間に観られるような作品なのかと
・デミアン・チャゼル監督は、映画製作を夢見ていたが、高校時代にミュージシャンになろうとジャズドラムを学ぶ中、才能の限界を本能で理解し、再び映画の道を歩み、2013年第29回サンダンス映画祭に「セッション」のコンセプト作品を出品し、フィクション短編部門の最優秀賞を獲得しています。その後、2014年「セッション」を完成させ、一躍高い評価を得ています。
・ブラッド・ピットは、1987年『追いつめられて』で端役として映画デビューをし、後に『テルマ&ルイーズ』での出演で注目され、『リバー・ランズ・スルー・イット』で知名度を高めています。1995年『12モンキーズ』で、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞助演男優賞にも初めてノミネートされたことで、名実ともに人気のある役者です。
・マーゴット・ロビーは、米国のTVドラマ『PAN AM/パンナム』で話題となり、その後、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でブレイクをして以降、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役でも人気となっています。
・物語は、1920年のハリウッドを舞台に、成功を夢見た青年と新人女優、そしてサイレント映画のスターの3人を中心として映画業界を描いていくストーリーです。
・1920年代といえば、「メトロポリタン」「アンダルシアの犬」「戦艦ポチョムキン」「キッド」「チャップリンの黄金狂時代」などなどの映画が上映されていた時代です。
・アメリカ アカデミー賞は1929年に設立された映画祭であり、第1回作品賞受賞は「つばさ」となっています。
・そんな時代を舞台に描かれた物語で、サイレント映画からトーキーへと変わっていく時代でもあります。
・本作自体は当然フルカラーで映画業界の華やかなところを描いており、デミアン・チャゼルの得意とする音楽も非常に効果的に使われていると思います。
・デミアン・チャゼル監督の前作「ファースト・マン」はちょっと微妙感がありましたが、そのと金は脚本には参加しておらず、本作では、「ラ・ラ・ランド」のときと同じように監督と脚本に携わっています。
・予告編を見る限り、とんでもなく魅力的なのは紛れもなく「マーゴット・ロビー」であり、この奔放さが本作の中心にあるように思えます。
・むしろ、マーゴット・ロビーを観たいがために本作をみるようなことになる気がします。
・映像と音楽の魅せ方が非常にうまいデミアン・チャゼル監督の最新作なので、期待以外のなにものでもありません。
・185分という長時間の作品ですが、あっという間に観られるような作品なのかと思っています。