【今週公開の新作映画】「怪物(2023)」が気になる。

【監督】
【脚本】
【音楽】坂本龍一
【出演】安藤サクラ/永山

【あらすじ】舞台は湖のある郊外の街。そこで暮らす人々を描いた物語。学校でとある喧嘩が起こるが、その喧嘩で起こったことはそれぞれの証言が異なり、徐々に大きな問題となっていく。

是枝裕和監督作品では、監督自身が脚本を手掛けていない作品としては、初監督作品の「幻の光」以来

・是枝裕和監督は、ドキュメンタリー番組を手がけ、「幻の光」で監督デビューをし、第52回ヴェネチア映画祭でオゼッラ賞を受賞しています。ドキュメンタリーの手法を取り入れつつ、計算され尽くした作品を数多く輩出する卓越した演出力のある監督です。

・脚本の坂元裕二は、「第1回フジテレビヤングシナリオ大賞」を19歳で受賞し脚本家デビューをしています。1991年「東京ラブストーリー」の脚本で人気となるも、1996年に仕事の在り方に疑問を感じ休養をしています。その後、テレビドラマ『きらきらひかる』を観たことをきっかけに、再度脚本を執筆するようになり、社会問題を取り入れた中身のある作品を多く手掛けています。『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『問題のあるレストラン』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』 『初恋の悪魔』を手掛け、2021年『花束みたいな恋をした』ではとても良い脚本を仕上げています。

・安藤サクラは、父に、母が安藤和津、姉が安藤桃子という家系で、高校時に女優の道に進んでいます。2007年『風の外側』で映画デビューをし、2009年「愛のむきだし」で存在感のある演技で評価されています。2011年『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で第84回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞をし、その後も様々な作品で圧倒的な評価をされています。『かぞくのくに』『百円の恋』『万引き家族』など、話題作に出演している女優です。

・永山瑛太は、1999年にモデルデビューをし、2001年『さよなら、小津先生』で俳優デビューをしています。その後、2005年『サマータイムマシン・ブルース』で映画初主演をし、以降テレビや映画で活躍しています。

・本作の音楽は、坂本龍一が担当しており、映画音楽を多数手がけてきていましたが、映画音楽として「怪物」が遺作となります。

・物語は、湖のある郊外の街で、学校内でのケンカをきっかけに、学校と生徒、親たちの間でトラブルが起こる。その問題も各々証言が異なる。ある嵐の朝、子どもたちが忽然と姿を消すストーリーです。

・本作は、第76回カンヌ国際映画祭で、脚本賞を受賞しており、是枝裕和監督作品では、監督自身が脚本を手掛けていない作品としては、初監督作品の「幻の光」以来となります。

・オリジナル脚本でもあり、物語の展開がとても気になるところです。

・子供の演出も巧い是枝監督作品だけあり、親や先生、子供と様々な視点から、説得力のある物語が描かれていくのかと思われます。

・予告編だけでも物語の予測がつきにくいところもありますが、社会問題を取り上げつつ、心に響くような内容になっているのかと思います。

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