【監督】山岸聖太
【出演】前田敦子／菊池風磨／伊藤万理華／オカモトレイジ／黒川芽以／三浦貴大／趣里／千葉雄大／
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】舞台は、2020年。4組のカップルがそれぞれの彼氏への不満をつのらせながらも恋愛模様を描く。
共感できるキャラクターがまったくいない感じもします
・山岸聖太監督は、月刊誌『ファミ通WaveDVD』に収録される映像番組の制作に携わり、SAKEROCKのDVDを制作したり、PVを制作しています。その後、プロモーションビデオなどを手掛け、2016年「あさはんのゆげ」で映画監督デビューをしています。ドラマの制作もおこなったりと、様々な方面で活躍しています。
・前田敦子は、2005年「AKB48 オープニングメンバーオーディション」に合格し、AKB48メンバーとして活躍。その後、2012年に卒業をしています。女優業は2007年『あしたの私のつくり方』でデビューをしており、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」「もらとりあむタマ子」「さよなら歌舞伎町」などの映画のみならず、テレビドラマや舞台と活動の幅を広げています。2018年に勝地涼と結婚し、1児の母となっていますが、2021年に離婚を公表しています。なお、小型船舶免許2級を取得しています。
・主題歌は、 aiko「果てしない二人」です。
・物語は、4組のカップルのダメ男たちとその彼女たちを描いたストーリーです。
・序盤から、前田敦子演じる岡崎真知子が買い物をしながら悩んでいるところをはじめ、4人の女性のザッピングでそれぞれのキャラクターが描かれます。
・4組のカップルは、「岡崎真知子 × 朝井怜人」「安西美和 × 万城目泰造」「北川七瀬 × 飯島慎太郎」「櫻井鈴 × 星川富」の組み合わせです。
・「岡崎真知子（デザイナー） × 朝井怜人（バンドマン）」「安西美和（金髪ギャル） × 万城目泰造（フリーター）」「北川七瀬（風俗嬢） × 飯島慎太郎（常連客）」「櫻井鈴（元子役のタレント） × 星川富（あざとかわいい男子）」の組み合わせで描かれます。
・「岩井俊二？」
・ここで岩井俊二の名前が出るとは思わなかったのですが、風俗嬢でも岩井俊二が好きな人もいますし、まあ、それはそれで本人公認なら、こういう脚本でもさほど問題ではないのかなぁと思います。
・彼女の家に先に入る彼氏って、どうかと思うところがあります。
・「今日から、しばらくここにいるわ」
・4組のカップルがそれぞれザッピングで描かれ、それぞれの関性は強いわけではありません。
・このザッピングが常に並行して行われるので、ある程度整理しながら観ないといけません。
・なお、登場する男性は全員クズなところがありますが、女性の方もクズ感があり、共感できるキャラクターがまったくいない感じもします。
・「泣いてないで早く出てってよ」
・終盤でやっとここまでの展開となり、この男女間の気持ちのすれ違いから起こるトラブルは観ていて爽快感ではなく、鬱屈するだけでもあります。
・残り20分でどのような解決となるのかは、観てもらったほうが良いのかもしれません。
・ちょっとネタバレしない感で書いてしまえば、この終盤のための今までがあるのかと思うと、とても革新的なところもあります。
・「もっと超越した所へ。」という題名はそのためのことなのかもしれません。
・最後に、本作はもともと舞台作品であります。
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