【監督】タナダユキ
【出演】永野芽郁/奈緒/窪田正孝/尾美としのり/吉田羊/
【あらすじ】主人公 シイノトモヨは、普通のOLで親友のイカガワマリコがいた。ある日、イカガワマリコが亡くなったことをTVで知り、実の父に虐待を受けていたことより、遺骨を父親から奪う。イカガワマリコが海に行きたいと言っていたことから、行きたがっていた岬へとむかう。
丁寧な作品を作るタナダユキ監督の今回の演出も期待したいところ
・タナダユキ監督は、学生時代に映画製作を学び、『トト・ザ・ヒーロー』を観たことで、映画監督となり、2000年『モル』で監督デビューしています。2008年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞しますが、一度監督業を休止し、ドラマやコラムの執筆を行っていましたが、2012年より監督業に復帰しています。
・永野芽郁は、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインを演じており、今後の活躍に期待できます。なお、好きなお笑い芸人は「なかやまきんに君」だそうです。
・奈緒は、高校1年のときに地元福岡でスカウトされ、芸能活動を開始しています。2013年にテレビドラマに初出演し、2016年『雨女』で映画初出演をしています。2017年までは、本田なおで活動をしていましたが、姓名判断より本名の「奈緒」と芸名を変更して以来、仕事が増えたとのことです。2019年『のの湯』では、テレビドラマ初主演を努めています。尊敬する女優は田中裕子。
・原作は、平庫ワカの漫画で、自身の初の連載作品でもあります。
・物語は、主人公の親友が亡くなったことで、その親友の生前の願いを叶えるため、その岬へ遺骨とともにたびに出るストーリーです。
・永野芽郁と奈緒が中心となって描かれるバディムービー&ロードムービーかと思います。
・永野芽郁自体はイメージが他の作品などでなんとなく固定しているような感じもありますが、本作ではやさふぐれた演技を見せてくれるので、また新しい一面が観られるのかと思います。
・奈緒は、ちょっと精神を病んでいるような役はうまくマッチしているのかと思われ、キャスティングが、なんとなく個人的にツボな人が多いです。
・死生観を描いたところもあると思われながらも、退屈になったり、やたらとシリアスで重苦しくないように、丁寧な作品を作るタナダユキ監督の今回の演出も期待したいところです。