【洋画】「チィファの手紙〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/チャン・ツィフォン/ダン・アンシー/タン・ジュオ/フー・ゴー/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 チィファは、亡くなってしまった姉のチィナンのことを伝えるために同窓会に出席するが、姉と間違えられてしまい、そこで、少女時代に憧れてたイン・チャンと再開する。

チィファの手紙 (字幕/吹替)

「ラストレター」と「チィファの手紙」を両方観ながら比較すると良いのかもしれないですが、どちらも良作であると思います

・岩井俊二監督は、TVドラマやPVで「岩井美学」と呼ばれるほどの熱狂的なファンを生み出すような独特な演出で注目され、「Love Letter」「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」など話題作を多数作り上げています。

・ジョウ・シュンは、1991年『古墓荒齋』で映画デビューをし、1996年『花の影』1997年「始皇帝暗殺」などの映画に出演し、以降も多数の作品に出演しています。2012年『クラウド アトラス』でハリウッド進出もし、国際的な活動をしています。2003年には歌手としてアルバムも発表しています。

・物語は、姉が亡くなってしまったことを伝えるために同窓会に参加するが、そこで姉と間違えられてしまい、さらに、初恋の相手の先輩と再会したことで、昔の姉と先輩が文通していたことを思い返し、現在と過去を通じて描かれるラブストーリーです。

・本作は、2020年「ラストレター」に先駆けて中国で制作された作品で、もともとは、を主演に韓国で撮影した2017年のショートムービー『チャンオクの手紙』をもとに制作された作品です。

・物語の本筋は、「ラストレター」と同様でありながらも、登場する人物は全員中国人であり、場所も中国ということで、「ラストレター」とは似て非なる作品ではあります。

・ストーリーはほぼ同様ですが、見慣れない俳優と、中国の町文化の点から、雰囲気は「ラストレター」と大きく異なります。

・とはいえ、撮影の雰囲気と淡い空気感は岩井俊二作品ならではの映像感覚で、その点では、中国という雰囲気は感じにくいところがあります。

・岩井俊二監督の作家性が本作に色濃く出ていながらも、配役と舞台が日本人ではないという点で、日本を意識しない作品となっており、妙に不思議な感じがします。

・「ラストレター」自体は良作ですが、物語の構成が複雑ではあり、馴染みの俳優が登場していることで、過去と現在の人物相関も整理しやすいのですが、本作では、多少その点では理解しづらいところはあります。

・「ラストレター」と「チィファの手紙」を両方観ながら比較すると良いのかもしれないですが、どちらも良作であると思います。

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