【日本映画】「マイ・ダディ〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】ムロツヨシ//臼田あさ美/徳井健太//小栗旬/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 御堂一男は、8年前に妻に先立たれ、男手一つで中学生の娘を育てている牧師。牧師として慕われながらも、ガソリンスタンドで掛け持ちの仕事をし、裕福ではないながらも、幸福な生活を送っている中、娘のひかりが白血病になる・・・。

マイ・ダディ

ちくわカレーの布石がちょっと意表をつかれる感じでグッときます

・金井純一監督は、大学時代より映画製作を行い、2008年「求愛」で映画監督デビューをしています。その後、2012年「転校生」で国内の映画賞で評価され、2013年『ゆるせない、逢いたい』で長編映画監督デビューをしています。テレビドラマやCM、PVなども手掛けることもあり、広い活動範囲で活躍している監督です。

・ムロツヨシは、大学時代に舞台でみたの演技に感銘を受け、役者を志し、劇団で舞台活動を始めます。2005年『サマータイムマシン・ブルース』で映画に初出演し、その後、テレビや映画、舞台で活躍しています。芸名のムロツヨシに姓名の区別はないとのことです。コント番組などにも出演し、器用なところもあり、「勇者ヨシヒコシリーズ」でも印象ある役をこなしています。2021年「マイ・ダディ」では、映画初主演をしており、今後のさらなる活躍が期待できる俳優です。

・奈緒は、高校1年のときに地元福岡でスカウトされ、芸能活動を開始しています。2013年にテレビドラマに初出演し、2016年『雨女』で映画初出演をしています。2017年までは、本田なおで活動をしていましたが、姓名判断より本名の「奈緒」と芸名を変更して以来、仕事が増えたとのことです。2019年『のの湯』では、テレビドラマ初主演を努めています。尊敬する女優は

・毎熊克哉は、3歳の時に見た映画『E.T.』で映画作りに関心を持ち、映画監督を目指していたが、自ら演じたほうが思い描いた芝居が伝わると、役者に転身、以降多数の映画賞に関わり、「遅咲きの新人」として注目されています。

・主題歌は、カーリングシトーンズ「それは愛なんだぜ!」となっています。

・カーリングシトーンズは、寺岡シトーン、奥田シトーン、斉藤シトーン、浜崎シトーン、キングシトーン、トータスシトーンがメンバーで、寺岡呼人、、斉藤和義、浜田貴司、YO-KING、トータス松本からなるロックユニットです。

・物語は、牧師として娘と2人で暮らす主人公は、ある日娘が白血病を患っていることを知る。その中で、治療のためにドナーを探すが、娘の出生には秘密があったというストーリーです。

・序盤から、一人娘を男手一つで育てている一男の生活が描かれます。

・一男の苦労が描かれながらも、けして悲壮感があるわけではなく、どこか人情のあるようなところに後半の布石となるような綿密な伏線が引かれています。

・時間軸が多少前後するところもありますが、さほど難解ではないので、理解にたやすいです。

・登場人物も明確に描き分けがされており、主人公視点で展開する内容なので、観やすくできています。

・中盤から物語が動き始めます。

・娘の病気が発覚してから、展開がちょっとシリアスになっていきますが、ムロツヨシ自身のキャラクター性や他の作品での印象もあり、さほど重々しく感じないところが、本作の観ていてもツラくないところがあります。

・とはいえ、娘のために奔走する様には心動かされることがあります。

・「お願いします。検査をうけてください。」

・終盤は、前半で描かれていた内容がきっちりとつながってくる展開でもあり、バラバラだったシナリオが1つに集約してくる感があります。

・「ドナーは誰?」

・ちくわカレーの布石がちょっと意表をつかれる感じでグッときます。

・ムロツヨシの個性を主張しながらも、シナリオ自体もきっちり仕上げられているところもあります。

・「奈緒」「毎熊克哉」と個人的にも気になる俳優が、しっかりと存在感があり、とても観やすい作品かと思います。

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