【日本映画】「CUBE 一度入ったら、最後〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/杏/
【個人的評価】

【あらすじ】謎の立方体の部屋に閉じ込められた6人の男女が、様々な殺人トラップを目の当たりにしながら、部屋を脱出しようとする。

CUBE 一度入ったら、最後

1997年版と同様に楽しめる作品

・清水康彦監督は、広告やミュージックビデオなどのプランナーやディレクターとして活躍し、2019年『MANRIKI』で長編映画デビューをし、様々な映画賞を受賞しています。

は、モデルのオーディションで選ばれた後、2009年「仮面ライダーW」で、初出演初主演をしています。その後は多くの話題作に出演しています。

・杏は、15歳からモデルとして活動し、「non-no」の専属モデルを務めています。2007年「天国と地獄」で女優デビューをし、2009年「天地人」ではNHK大河ドラマにも出演しています。2013年NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」では、主演を努めています。テレビ、映画、モデルと幅広く活動をしています。父親は、です。

は、中学2年のときに原宿でスカウトされ、一旦は断るも、のちに芸能事務所に所属し、デビューしています。その後、2007年「アヒルと鴨のコインロッカー」で映画デビューをし、着々とキャリアを重ねています。2014年には、演出による舞台にも出演し、幅広い活動をしています。

・1997年に監督が制作した『CUBE』のリメイク作品。

・ただし、結末は日本版ではオリジナルの展開となっている模様。

・主題歌は、「Cube」

・コンセプトデザインは、カイル・クーパーが担当しており、個人的にこの人選は気になっています。

・物語は、複数の立方体の部屋に閉じ込められた6人の男女が、様々な部屋にあるトラップをかいくぐりながら、部屋からの脱出をしようとしていくストーリーです。

・序盤から、が演じる青年が登場し、トラップに引っかかる演出がされます。

・この時点で、この空間がどのような場所で、どうなっているのかという、本作のルールっぽいところは提示されています。

・1997年版でも、この提示が明確であったため、この奇妙な世界観を一瞬にして理解させるということで、世界観に入っていきやすいところはあります。

・いくつかこの空間の法則があるということもあり、その空間の法則を読み解いていくのは、1997年版と同様に面白いところです。

・1997年版CUBEを踏襲しながらも、2021年の日本人観客向けに理解しやすくしている点はあります。

・1997年版も十分に理解しやすい作品ですが、ゲーム感覚と理屈くささという点が楽しめない人にはおすすめしづらいところはあります。

・6人の登場人物も個性があり、特に斎藤工と岡田将生に関しては、好演しているかなぁと思います。

・「素数」「デカルト座標」「フラクタル図形」という要素が根幹にあり、法則により決められた世界観があることがわかります。

・「この作品は、何が言いたいのかわからない」ということですが、これは1997年版と変わりないところかと思います

・最後にちょっとだけ蛇足感のある設定が出てきますが、最後に脱出したシーンの脱出した人やその場にいた人の理由が多少理解できます。

・登場人物の諍いも重要なところであり、この空間の中で各々のキャラクターがどのような行動を取るのかという点で、明確にメッセージ性があります。これは、原作者 も、本作の設定を評価しています。

・1997年版のリメイクではあり、結末や設定が多少異なりますが、1997年版と同様に楽しめる作品かと思います。

キューブ (字幕版)

 

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