【洋画】「ウルフズ・コール〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/マチュー・カソヴィッツ/レダ・カテブ/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 シャンテレッドは、フランス海軍の攻撃型原子力潜水艦「チタン」でソナー員として勤務する「黄金の耳」を持つとも言われる優秀なソナー員。通称ソックスと呼ばれ、優秀な活躍をするが、正体不明の音を艦艇か動物かの識別を間違えてしまう。

ウルフズ・コール (字幕/吹替)

最終的には潜水艦映画としては、しっかりと着地できており、満足できる作品

・アントナン・ボードリー監督は、ペンネームAbelLanzacとして漫画としてもも活躍している映画監督です。2019年「ウルフズ・コール」で映画監督デビューをしています。

・本作は、アントナン・ボードリー監督にとって初の長編映画にして監督のオリジナル脚本となっています。

・フランソワ・シヴィルは、演劇の勉強をし、2005年『Le Cactus』で映画デビューをしています。その後、2016年『Five』で注目され、活躍の場を広げています。

・物語は、優れた聴力を持つ主人公が、原子力潜水艦でソナー士として活躍していたが、間違えた判断をし、一線から退くも、テロリストの陰謀を暴き、再びソナー員として潜水艦で世界を救う戦いに挑んでいくストーリーです。

・序盤は、フランス海軍の攻撃型原子力潜水艦「チタン」で優れたソナー員として活躍する主人公が描かれます。

・潜水艦映画ということで、だいたいの作品は良作となりやすい点があり、本作も同様に、見応えはあります。

・やはり、ソナーという要素と水中での密室の潜水艦という点で、物語を見失わずにみられます。

・耳が良いソナー員が主人公であり、その特殊な要素は様々なところで、能力を発揮します。

・足音を聞かれたくないという点から、靴を履かないため、愛称がソックスというのもなかなか小粋な印象です。

・中盤までは、多少退屈な展開でもありますが、要所要所で、必ずしも主人公が優等生ではないところが、人間的な魅力があるように思います。

・類まれなる聴力を持ちながらも、それ以外の素性は普通の人とさほど変わらず、何でもかんでも優秀ではない点はむしろ好感を感じます。

・中盤の核ミサイルの発射の真偽を確認してからの、終盤の展開はなかなか畳み込んでくるところはあり、見応えはあります。

・「核ミサイル発射の司令は、止められない」というよくよく知られた展開でもあり、現実世界でも、よくいままでこのようなことが発生しなかったなぁと、別の意味で感心します。

・最終的には、最悪のシナリオに導かれることはないのですが、登場人物の多くは、その代償を受けてしまったところはあります。

・「ウルフズ・コール」という設定はなんとなく、うやむやな感じが残りますが、最終的には潜水艦映画としては、しっかりと着地できており、満足できる作品かと思います。

ウルフズ・コール(吹替版)

ウルフズ・コール(字幕版)

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