【監督】福田雄一
【原作】西森博之
【出演】賀来賢人/伊藤健太郎/清野菜名/橋本環奈/中野太賀/矢本悠馬/若月佑美/柾木玲弥/鈴木伸之/磯村勇斗/ムロツヨシ/瀬奈じゅん/佐藤二朗/吉田鋼太郎/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】1980年代の軟葉高校が舞台。高校3年生の三橋貴志と伊藤真司は、不良たちを相手に高校生活を過ごしていた。
1988年からコミックの連載で1997年に完結後、2018年で再び映像として支持されるという点では、興味深い作品
福田雄一監督は、フリーの放送作家となり、さまざまなバラエティ番組を手掛け、2005年「THE3名様」でドラマ監督を受け持ち、2009年『大洗にも星はふるなり』で映画監督としてデビューをしています。その後、 『33分探偵』『勇者ヨシヒコシリーズ』など、コメディ作品を得意とする監督です。
賀来賢人は、芸能事務所からスカウトされ、2007年「神童」で俳優デビューをしています。2009年『銀色の雨』映画初主演を果たし、テレビや映画で活躍をしています。2016年に榮倉奈々と結婚をしており、義理叔母は女優の賀来千香子となります。
伊藤健太郎は、kentaro名義でモデル活動をおこない、2014年『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビューしています。その後、『今日から俺は!!』の役名が伊藤だったことより、伊藤健太郎の役名として改名し、テレビや映画で活躍しています。
物語は、1980年代の高校を舞台に、不良相手に日々を過ごす三橋と伊藤の2人を中心とした青春ヤンキーストーリーです。
もともとは、週刊少年サンデーに連載されている漫画原作となり、アニメやドラマなど、多くの作品が作られています。
ストーリーとしてはザックリと理解しておけばよく、もともと原作の時点で、ヤンキー像に創作性があるので、そこから実写化したことにより、さらに、虚構と創作が顕著化しているところはあります。
映画の前にテレビドラマ版も制作されており、そこからの劇場版なので、実際にはTV版を観た流れから本作を鑑賞するのが良い流れかもしれません。
とはいえ、登場人物の説明は、しっかりと描かれているので、TV版の鑑賞が必須でもありません。
主役の2人の風貌の時点で、ギャグとわかる要素もあり、そもそもギャグヤンキー映画です。
多少、モヤモヤするのは、ドラマスペシャルじゃなくてよかったのか?という点で、映画という要素で考えると、スケール感がちょっと弱いのかとも思えます。
1980年のヤンキー感という点は、わかるようなわからないようなところでもあり、むしろ、時代感は特に必要ないのかもしれません。ただし、今、このような方たちがリアルに存在するかと言われれば、非常にレアな印象もあります。
本作は、怪物的なヒットだった「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」に継ぐ、2020年の興行収入の作品となっており、50億円を超えるヒットとなっています。
広く受け入れられた作品という点では、原作からテレビ、映画化までと、1988年からコミックの連載で1997年に完結後、2018年で再び映像として支持されるという点では、興味深い作品かと思います。