【日本映画】「スパイの妻 劇場版〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/玄理/
【個人的評価】

【あらすじ】1940年、主人公 聡子は、貿易会社を営む夫 福原優作と満ち足りた生活を贈っていたが、優作が満州に渡航した際に国家機密を知ってしまう。そのことで、何も知らない聡子 にさまざまな事件が起こり始める。

基本的に丁寧に描かれているので観やす作品ではありますが、いまいち本質の伝わってこないじんわりとした作品

黒沢清監督は、学生時代から映画製作を行い、助監督として様々な作品に参加しています。1983年ピンク映画『神田川淫乱戦争』で長編映画監督デビューをし、1997年「CURE」で国際的に評価されます。以降、コンスタントな映画製作を行い、国内外を含め、評価の高い監督です。

蒼井優は、監督作品「リリィシュシュのすべて」でデビュー後、映画作品を主として活躍している女優です。透明感のある雰囲気とはウラハラにしっかりとして主張のある女優です。

高橋一生は、1990年『ほしをつぐもの』で映画初出演をしており、その後演劇や声優などで活躍するようになりましたが、端役が多かったのですが、数年前からやっと主演クラスの作品で目立つようになってきています。

なお、スタジオジブリ作品「耳をすませば」では、主要キャラクター・天沢聖司の声優を担当しています。

物語は、満州に渡航した夫が国家機密を知ったことで、何も知らない妻の周囲で事件が起こり、愛する夫のためにともに生きようとしていくストーリーです。

本作は、2020年6月にNHK BS8Kで放送された黒沢清監督、蒼井優主演のドラマを劇場版として用意した作品です。

第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しています。

序盤から、聡子と優作の夫婦は、日本で生活をしていましたが、仕事で、優作は満州へ渡航をします。

戦時中でもあり、さまざまなことが疑われ始め、優作は、スパイ容疑をかけられます。

夫婦2人が中心として描かれていくので、複雑なストーリー展開ではないです。

もともとは、NHKのドラマの映画化だけにセットや物語のわかりやすさは、NHKテイストでできています。

中盤以降、妻に聡子中心の物語から夫の優作の言動にも不信感を感じてしまうかもしれません。

貿易を仕事としている優作なので、日本国内だけなく、海外へ渡航しているので、何か疑われるのも無理はなく、そこからの対策と展開は面白いです。

聡子視点で描かれていくので、夫婦間のサスペンスものとも言え、終盤でちょっとしたカラクリで物語の迷宮っぷりが描かれていきます。

基本的に丁寧に描かれているので観やすい作品ではありますが、いまいち本質の伝わってこないじんわりとした作品です。

スパイの妻<劇場版>

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蒼井優, 高橋一生, 坂東龍汰, 恒松祐里, みのすけ, 玄理, 東出昌大, 笹野高史
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