【洋画】「AVA エヴァ〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/コモン//ヨアン・グリフィズ/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 エヴァは、非常に有能な暗殺者。彼女は、「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」という疑問を持ちながら、任務を続けていた。

締めくくり方にもモヤモヤする点がありますが、これもまた、B級感のある作品

テイト・テイラー監督は、2008年『Pretty Ugly People』で長編映画監督デビューをし、2011年『ヘルプ 心がつなぐストーリー』で製作費2500万ドルに対し、興行収入は1億7500万ドルを達成し、高評価を得ています。

ジェシカ・チャステインは、TVドラマに出演をし、2008年『Jolene』で映画デビューをしています。2011年『ヘルプ 心がつなぐストーリー』では、第84回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。その後も、『欲望のバージニア』『ゼロ・ダーク・サーティ』などに出演し、演技力を評価されています。

物語は、有能な暗殺者の主人公が、その標的たちの殺される理由を考えながらも、とある任務で組織に不審感をおぼえていくストーリーです。

序盤から、とある人物のドライバーとして自動車で移動をするシーンから始まりますが、想定どおり、エヴァの暗殺までを描いたシーンとなっています。

オープニングシークエンスで、エヴァの経歴を映像だけで説明しており、主人公 エヴァを中心としてストーリーがえがかれていきます。

女性の暗殺者を描いた作品は、多数あり、本作では、すでに有能な暗殺者として成功した人物でもあります。

余計な説明がなく、物語が展開していき、本作は、組織と主人公の関係の疑問が描かれていきます。

任務中で正体がバレ、その状況で逃げ延びることは、暗殺者映画あるあるではありますが、普通に楽しめる内容です。

都度依頼される任務に疑問を持つ主人公として、組織の事情を探ろうとしますが、当然そういうことはなかなかうまく進まないところもあります。

暗殺者という仕事をしておきながら、家族も近くに住んでおり、自宅にもきっちりと帰宅するという点はなんとなくモヤモヤします。

暗殺者として逆に狙われてしまう立場を考えれば、家族の存在や住んでいる場所が固定しているというのはどうも説得力に欠けます。

傷だらけになりながらも戦っていく点は「アトミック・ブロンド」のような印象もありますが、映像的な冴えで言えば、ちょっと物足りない感もあります。

中盤以降から、雑なストーリー展開に拍車がかかってきますが、何も考えずに観るアクションモノと割り切れば良いのかもしれません。

96分という時間でサクッとまとめられた作品です。

多少、締めくくり方にもモヤモヤする点がありますが、これもまた、B級感のある作品と考えれば、良いのかと思います。

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